君を探すために(仮)
―男は逃げていた。
空には雲が広がり、重々しい雰囲気が漂っている真夜中の路地をただ走っていた。
逃げ切るためにはどこに行けばいいのだろう。だいたいなぜ僕が“あんなもの”に追われているのだ。自分以外にもアイツの“標的”になるヤツはたくさんいたのに―
そんな事を思いながらしばらく走っていると、どうやら道は一方通行だったらしくこれ以上は先にすすめないようだ。
ツイテないな、そう思って道を引き返そうとしたその時―
「鬼ごっこはもう終わり?」
どこからか声が聞こえた。
あわててあたりを見渡すと、真横に立っているビルの屋上にその声の主はいた。そしてそれは―とても美しい少女だった。
歳は14、15歳くらいだろうか。深い蒼色の瞳に、頭の高めの位置に二つに分けて結われた普通の人間にはありえない薄水色の髪。それはどれをとっても美しい端麗な容姿だが、僕にとってそれは恐怖以外のなにものでもなかった。
「その髪の色―お前はやはり・・・だが僕は捕まる訳にはいかないんだ!」
君を探すために(仮)
ファンタジーが書きたいなーと思いかいてみました。
途中かけでごめんなさい。また続きを書きたいと思います。
タイトルも変更するかもです。
これからもよろしくお願いします。