人間と悪魔15話
今回はとくにはありません!
すいません。
「あっ?なんだ、お前?」
「あ、東!助けてくれ!」
桂木は必死に東にヘルプサインを出している。ところが東は。
「いやホントにすいません、まだボコリたい気持ちはあると思いますが、この辺で勘弁してください。」
「なんだ、お前そのとめ方!もうちょっとマシにいえないのか!?」
桂木は東に向かってこういった。それに対して東はこう言い返した。
「だまれ、助けてもらう分際でデカイ態度をとるな、しかし能力者のくせに弱いな。」
桂木はそんなことどうでもいいから早く助けてくれという顔をしていた。
「能力者は武術と関係ねえよ・・・、てか早く助けてくれ・・死ぬ。」
桂木は本当にボコボコになっており、あと一発でも食らえばノックアウトしてしまう寸前だった。
「なんだ、あんた?じゃあ代わりにあんたがボコられるか?ヒーロさんよ。」
そう一人の若者をいった瞬間ほかの若者も笑った。
東の頭には血管が浮かんでいた。
その様子を見ていた琴音たちはというと。
「大変ですよ!早く助けに行かないと!」
「いいえ、大丈夫です、あの子一人で十分です。やりすぎないといいけど・・・・。」
琴音はそんなことを言ったが、坂内たちはまるで意味が分からなかった。
「・・・あのー僕が敬語使ってる内に挑発するのやめたほうがいいですよ?」
「あぁ?なんだ、脅しのつもりか?怖くないんだよ!バーカ!」
東の頭の血管は大きくなり今にも切れそうだった。
「あのですね、ホントにやめたほうがいいですよ?ホント今切れそうなんで、一番腹立つのが年上になめた態度取ってるヤツなんですよ。」
「あぁ?だれも聞いてねえよ、頭大丈夫でちゅか??」
若者は東の頭を何回もポンポンとたたいていた。
東はその瞬間、その頭を叩いている若者に言った。
「・・・いまから3秒でどけろ。」
「あぁ?きこえね・・・」
東は言い終わる前に蹴りを一発入れた。若者は15メートルぐらい吹っ飛び、海に落ちた。どうやら東は切れたようだ。
「・・あぁやっちゃいましたか・・・。」
坂内たちはポカーンと口をあけていた。
そして若者たちもポカーンと口をあけていた。桂木はこういうのを見ているので『やっちまったな』と思っていた。
「え・・?なんであんな吹っ飛ぶの?」
「この場から5秒で失せろ、本当なら全員ボコボコするが、見逃してやる。」
若者たちは突然震え出し、その場を去ろうとしたが、一人の若者がこう言った。
「ま、まぐれだよ。大体こっちは5人もいるんだぜ。どう考えても俺たちが勝つよ!」
「じゃあ試してやる、来い。」
東が睨んだとたん、その場を立ち去り海に落ちた若者を連れて逃げていった。
「・・・雑魚が。」
「いや?助かったよ!東。」
「お前、男だろ、しっかりしろ。」
「う・・悪かったな、弱くて・・。」
そんな会話をしていると、琴音たちが近づいた。東は顔をすこしそむけたが、琴音は明るく迎えてくれた。
「大丈夫?怪我はない?さぁトラブルも去ったしみんなで遊びましょう!」
「いや、琴音さん、僕めちゃくちゃ怪我してるんですけど。」
東は琴音の優しさにポカーンとしていた。
人間と悪魔15話
あとがきも特にありません。
すいません。