世界決戦 一話
戦争物の小説です。あまり武器とかに詳しくないので
そこは多目に見てください(笑)
くだらないかも知れませんが
見てくれるとありがたいです。
始まり
2023年 7月8日 AM 4:30
――とある孤島の海岸
「着いたよー」
「……遅かったな。隼人」
隼人「どっから来たと思ってんだ。水中からだぞ」
「相手側組織に感知されないためだ。仕方あるまい」
隼人 「普段から遊んでばっかの人が良く言うよ。白銀さん」
白銀「私だってただ遊んでいた訳ではない。それより着いたのなら さっさと組織が立て籠ってる建物に行きたまえ」
隼人「正確な場所が分からないんだよー」
白銀「ったく…… では今回の任務について説明するぞ」
隼人「えーー さんざん聞いたからもういいや」
白銀「とはいえ忘れられても困るからな。今回の任務は 孤島を選挙したテロ集団の首謀者の抹殺と兵器の起動を止めること」
白銀「止め方までは分かってないので止め方が分かり次第作戦に動け」
隼人「まさかこんな事になるとはな……」
高校を卒業してしばらくはフリーターだった俺。
だがしかし。あの事件が俺…… いや。俺達の運命のルーレットは回っていた。
アメリカ ロシア 中国
核兵器を所有してる3つの国で世界最悪の兵器 final boxという箱が爆発したのだ。
正確にはfinal boxの試作品だが威力は恐ろしく
一度爆発すれば震度6以上の地震が発生し、街はめちゃくちゃになる。それが世界に無数に設置された。
誰が何の目的でそんなことをしたのかは分かってない。
俺はそれを日本は関係ないと思ってた。 けど違った
final boxの恐怖が世界を襲う前、俺は親友だった雪本ワクと会った。高校以来だったせいもあるが別人のように変わっていた。
なにより親友が恐ろしかった
ワク「こんなくだらない世界を潰して新しい世界を作らないか?」
こんな事を言われ、俺は戸惑った。
final boxが原因で俺達のかけがえのない物は失われていた。
それをどうすることもしない
世界のせいで。
俺達には世界への憎しみの感情が生まれていた。
誘われたときは嬉しかった
出来れば一緒に行きたかった
でも無理だ。
確かにあんなに人が死んだのになんの策も練らない、俺達の大切な物を奪った世界が憎い。
爆弾を何とかするどころか
それを利用して戦争をしようとしてる国さえある。
だが俺には自分を犠牲にして
世界を変えようとは思えなかった。家族が守ってくれた俺の命を無駄にはしたくなかった。
隼人「俺にはそこまでの度胸が無い。家族から貰った命を大切にするよ」
なんて思ってたのは俺だけだったんだ。
5人一緒だったのに
俺だけ別の道を行った。
あいつらは世界を変えようと
強力な兵器を作り出し、
要求を飲まなければ
一つずつ国を滅ぼすと言ってきた。
実験で ロシアの一部が壊滅状態にされ、政府は対策を練っていた。
その結果 内密に作られた組織が俺が所属してる組織だ。
入った理由は2つ
1つはあいつらの親友でありながら、あいつらを止めてやれなかった俺が、こんどこそ止めると言う誓いのため
二つ目はあいつらを止める資格を得るために強くなるため
この2つの理由を元に
俺はこの島に踏み行った。
白銀「分かってるとは思うがもう昔とは違う。 生かそうだなんて思うな。 この世界を救えるのはお前しか居ない」
白銀「検討を祈る」 ブチ
通信が切断され、俺は島の奥へ歩いていった。
隼人「悪いな。ワク。俺にもまだ守りたい物があるんだ」
この世界で生きてる俺達が
今の世界が駄目だから壊します。で納得する筈がないってことくらい分かってるだろ? ワク…………
あっ。場所聞くの忘れた
AM 5:00
――島の森
島の奥に入ってから30分
地図はあるが、地形が複雑で
どっちに行ったらテロ集団の根城に着くかどうか分からなくなった。
だがやけに見張りが多いので
俺は隠れながら前に進んでいった。
隼人(白銀さんの話によると
北海岸は手薄って聞いたんだけど…… 考えられる可能性は1つ……)
隼人「動きがバレてるか……」
「その通りです」
隼人「っ!?」
突然聞こえる声と共に
何者かが発砲してきた。
隼人「一番手はお前か」
隼人「ミズキ……」
水樹「ここは私達の縄張りです。 敵に侵入されるくらい想定内ですよ」
現れたのはグレーのコートを着た女……かつての仲間の一人。浅野水樹だった。
隼人「こんな事して本当に世界が変わるとでも思ってんのかよ?」
水樹「さぁ。それは知りません。それに殺されることを恐れ、何もしない貴方に言われる筋合いはありません」
隼人「………………」
ミズキの言葉に俺は何の反論も出来なかった。
彼奴の言う通り俺は自分も殺されるんじゃないかという
恐怖でこいつらに着いてくのを止めた。
だが俺の選択は間違いでは無かったことを証明する為に
ここに居るんだ。
もう逃げてたまるか。
隼人「お前の言う通り 俺は死ぬの恐れたからお前らに着いてくのを止めた」
隼人「けどその選択が間違いではなかったと言うことを証明する為にここに居るんだ!!」
ミズキ「じゃあそれを証明してくださいよ。先輩」 ビュン
その言葉が言い終わるとミズキが腰からナイフを取りだし、上に切り上げる。
隼人(速すぎる!!)
後ろに飛んでかわすが、
頬を掠め、血が出始める。
ミズキ「これくらい出来なきゃ世界に勝負なんて挑めませんよ」
隼人「お前…… 変わったな」
ミズキ「変わりますよ。 自分達の世界が取り戻せるんだったら何にでも」
隼人「…… 馬鹿野郎!!!」
今度は俺が地面を蹴り飛ばし、 ミズキの至近距離で
銃を撃つ。
ミズキ「変わってないのは貴方だけです」
ミズキは嘲笑いしながら銃弾をかわし、ナイフを降り下ろして来た。
隼人「くっ!!」 ポタポタ
頭を掠め、頭から血が出始める。
ミズキ「なにを迷っているんですか? まさか殺す覚悟無しに私の目の前に立ってるんですか?」
ミズキ「貴方は結局部外者です。 あの時も 今も」
隼人「やかましぃ!!!」
再び間合いを詰め、右拳で
ミズキの顔を目掛けて殴りかかる
だがそれを右にかわして、
携帯してた鉄棒で隼人を殴る。
隼人「ぐはぁ!!」 ズザザ
地面に倒れこみ、頭からはさらに流血する。
ミズキ「相変わらず頑丈ですね。ですがその程度では私は倒せませんよ?」
隼人「へへへ…… もう倒してるよ……」
ミズキ「っ!?」 ガクン
ミズキ「麻酔針ですか…… 何時の間に……?」
隼人「最初に銃で撃たれたとき、同時に麻酔針を投げといたのさ」
ミズキ「く……… ですが、そう簡単には……」
普通ならすぐ眠る筈だが
ミズキの意識は途切れない。
それほどまでに精神力が成長していた。
隼人「って言っても俺も 頭がくらくらして立てないんだけどな……」
ミズキ「…………ここは一旦退かせて貰います…… 元々貴方の実力を確かめに来ただけですし……」
ミズキ「次会ったときは容赦なく殺させて頂きます……」
眠たそうな顔をしながら、
ミズキはその場を去っていった。
隼人「あーあ。見逃しちまったよ……」
くらくらする頭を無理矢理動かし、立ち上がり、
その場から移動する。
俺も少し休む必要がある……
世界決戦 一話