弱さとナイフ

弱さとナイフ

投げた言葉は誰に向けられたものか
相手に向かって投げていたはず
しかし鋭く尖ったそれは
勢いよく自分に突き刺さった
溢れだす哀は止められない
首を掴まれたような感覚
どうしようもない空白
心は声を発することが出来ない

僕ら似た者同士で
勝ち負けなんて決めれやしない
みんな何かを背負ってて
それを隠すのに精一杯で
優しくされたくなくて
傷つきたくなくて
遠ざかっては寂しくなる
馬鹿みたいだな

一番見えてなかったのは
自分だったんだ

弱さとナイフ

君も僕と同じなのかな。

ありがとうございました。

弱さとナイフ

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-27

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