No.3 流鏑馬神事

No.3 流鏑馬神事

2013年5月26日晴れ

近所の神社でヤブサメ神事が行われるということで、早速行ってみました。
馬を間近で見る機会などないので、少し期待していましたが、それほど楽しみにしてたわけではありません。
母が見たいというので、どちらかというと付いて行った感じです。

流鏑馬(やぶさめ)というのは、馬に乗った騎手が弓を射て的に当てるという武士の遊びです。
比較的最近のゼルダの伝説とかを遊んだことがある人はわかるでしょう。
馬の手綱を持たずに弓を構えるので、とても危険な遊技です。
しかも相当なスピードで走り抜けるので、見てて迫力があります。

午前11時30分から開始されるとのことでしたので、10時頃神社に向かいました。
席は指定席で、前の方で見れました。
時間が近づくと、後ろの方の立ち見席もすごい人でした。

その神社はちょうどいいくらいに樹が繁っているので、参道は日陰で観戦できました。
普段は石の敷き詰めてある参道なので、どうやって馬を走らせるのかしら?と思っていたら、中央に砂が20センチくらい積まれてました。
それが100mくらい延々とのびてます。
なるほど。
人工芝でも馬には負担だろうし、蹄が痛まないようにするのは大変ですね。
この用意だけでも相当な苦労が感じられました。

今回は小笠原流という方々の演技らしい。
なんでも、ヤブサメで生計を立てることは禁じられているそうで、他に仕事を持っているってことですね。
昔からの教えをちゃんと守ってるなんて偉いなぁ…。
そして余暇を使って訓練や練習をするそうです。
一体何年やったらできるようになるんだ?と思ったけど、5年練習した方が出ていたので、やはり最低でも3年以上なのでしょう。

さて、演目が始まって、最初はハラハラドキドキしましたが、段々見慣れてきて、的に当たらないと盛り上がらなくなってきました。
お客さんの反応がわかりやすい程でした。

私は馬を見れただけで、なんだか癒されました。
馬はつぶらな目をしていて、見つめ合うと吸い込まれそうなのです(笑)。
あんなにデカいサラブレッドを間近ではじめて見て、かっこいい!と思わず唸ってしまいました。
神事に使う馬なので綺麗な馬なのです。
白馬と茶色馬と両方いました。
やはり白馬は綺麗でしたが、私は茶色馬の方に惹かれました。

全部で18回行ったのかな?
時間にすると1時間半といったところです。
ただ、お昼に終わったので、相当お腹が空きました。

的は1回の演目で2回あって、等間隔で並べられています。
最初は弓をつがえて走り出しますが、その次の弓を馬上で用意するのが難しそうでした。
馬を走らせながら腰につけた矢を弓にセットするのが、また大変なのです。
韓国のドラマで言ってましたが、弓はタメを作らないと放てないのだそうです。
弦をふりしぼってから、少しの間(ま)を保たないと力不足で矢が落ちてしまうそうです。
そしてその間を使って的に狙いを付けるわけですね。
だから呼吸法も関係があるのですね~、それだけの間を保つには。
1回目は当たっても2回目で外している方が多かったです。
やっぱり難しいものなんですね~。

はじめて見たヤブサメでしたが、けっこう楽しめておもしろかったです。
ご鎮座950年式年の行事だったので大々的に行われたのですが、杉並の都会でヤブサメが見れるとは思いませんでした。
素晴らしい行事だったと思います。

No.3 流鏑馬神事

No.3 流鏑馬神事

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-27

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