ColorSync

白と黒の区分けが曖昧に─支配するこの世界で
若いころの僕らは個性といういろんな色─を求めていた
─澄んで欲しいと願うほど濁っていく瞳
心の奥の願いの欠片を奪われれば
僕の─瞳にはグレースケールしか見えない
色を失えば僕─には潤いも生きる術も無い
センスを生かすものとは心を支える強いロジック
色─は幾度ものプロセスを経て魂へと届く
きっと僕らがいつも視ている景色は
全部自分の瞳を通して視たものしか無いんだ
小さな窓をはみ出すことも生の視界を視ることもなく
Oh Maybe─ our souls feel in absolute units
たとえ─心と心には埋められない溝がある─としても
僕らは同じ色─を見て同じ痛みを感じていたいよ──

ColorSync

ColorSync

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-27

Copyrighted
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