ありがとう

ありがとう

十五の春 初めて君と出会った

まだ 肌寒い空のしたで
私たち一緒にいたよね


しだいに 時が流れて
夏の暑い日 花火が夜空を飾るなか

初めて 手を繋いだよね


それからは 初めてのことだらけだった


君と初めてのキス

真っ赤な顔の君を見るのが
好きでたまらなかった


ずっと一緒で
これから先もずっとこのままだと
あの頃はなんの疑いもなくそう思ってた


君との初めてのデートも
初めての喧嘩も

まだ覚えているかな


ばか騒ぎしあって くっつきあって
笑いあう日々が 幸せで幸せで


だから あの日
君との別れは 本当に辛かったんだ


たくさん泣いたね

でもそのあとの最後は
私たちらしく
笑いあって別れたね


でもそれからまた時がたって


君の隣には 私じゃない子がいて
君はそこで 幸せそうに笑ってた



時が止まったように動けなくなった私



それでも 君には幸せになってほしかった
私にはそれを願うことしか出来なかった


泣き叫びたくなるくらい辛くても
君の前だけは笑顔でいようと決めた


君の迷惑にはなりたくなかったから

連絡だって絶ったし
辛くて助けを求めたくても
ぐっと我慢して


君の笑顔を見て ただ癒されていた



君に ただただ幸せになってほしかった



私はそれを願いながら
君に恋心を抱いたまま ずっと過ごしていた


君に ひどいことは
もう数えきれないほどされた


許せなくて 憎くて
嫌いになりないのに なれなくて


君と出会ったこと
君を愛したこと

その全てを 後悔するようになった


そうやって 自暴自棄になって
そんな自分がいやになって


でもね

そんななか 見つけたの


海に翔る 鳥のように
自由にいきる人

その大きな鳥が 私にもう一度
色んな世界を見せてくれた


強がりの私も
泣き虫で寂しがり屋の私も

全部 愛してくれる



私はまた 幸せになることができたよ
君と同じように



少しは君に近付けたかな


君の中の私は
最高の女として 大切だった人として
残っていれてるかな


君を愛して 幸せな日々を過ごして
絶望して 泣き崩れて

だからこそ 今の光に出会えた



君との あの幸せだった日々があるから
今の私がいる


君の幸せを願って 辛かった日々を
乗り越えたから


今 私は幸せなの



ありがとう ありがとう
君と出会えて 本当によかった

君を愛せて 幸せだった


あの日々は忘れないよ
ずっと 宝物


道は 別れてしまっても
過去は消えない


君と過ごした日々は
いつまでも私のなかで輝き続けて

君と言う存在は
ずっと私のなかに居続けるだろう



それは 私の幸せを
見つけることができたから

新しい光があるから


私は今 なにも後悔なんてしていない


これから先 私は新しい光を
大切に大切に ずっと愛し続ける


たとえ いま君が
約束を守りに戻ってきたとしても



君に最大のありがとうを送って
さよならを告げるだろう



君のおかげで
私はたくさん大きくなれた


ありがとう
私を愛してくれて


ありがとう


だから 絶対
幸せになってね


ありがとう ありがとう

ありがとう

ありがとう

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-24

Copyrighted
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