ある平凡なはなし。

ねぇ、
いまから私の事を話してもいいかな?

いままで20年間生きてきて“特別な事”なんてなにもなくて
いわゆる“平凡”な日々を過ごしてきた私だけど。


少し恥ずかしげに彼女は
指先で自分の髪の毛をいじりながら
その笑顔の似合う口で話し始めた。


彼女の話した内容は本当にどこにでもあるようなものだった。
そんな平凡な日々を彼女は愛おしそうに話す。


僕はそんな彼女の話をききながら
駅前のケーキ屋で買ってきたシュークリームに手を伸ばす。

ほおばると甘いカスタードが口の中に広がる。
彼女イチオシのシュークリームだ。
食べると幸せな気持ちになれると言っていた。


彼女と付き合い始めて3年。
僕に癒しを与えてくれる彼女の笑顔のおかげで
僕の生活はとても明るいものとなった。


無邪気に話している彼女を見て僕は自然と笑顔になる。


結婚しよう


まだまだ若い僕が言えるのはいつだろう。

ある平凡なはなし。

リア充は爆発しましょう。

ある平凡なはなし。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-23

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted