きっと。

きっと、何かが欠けているからこそ、君は誰からも愛されたんだ。

なんでも知ってるぼくよりも
なんにも知らない君のほうが
きっと世界に守られてる

なんでもできるぼくよりも
なんにもできない君のほうが
きっと世界を救ってる

昨日を見ているぼくよりも
明日を見ている君のほうが
きっと世界は愛してる

理由を見つけたぼくよりも
理由を探す君のほうが
きっと世界は受け入れる

はじかれてしまったぼくの手には
君の体温がまだ残っているのに

きっと。

きっと。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-22

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