追いかける

一昨日見た夢がもとになってます。ほとんどそのまま書きました。しかし、そのままっていうのも難しいんですね。夢を夢らしく虚構で再現するにはどうすればいいのか?夢の世界の場面転換の不思議さを表現するにはどうすればいいのか?ゆっくり探っていきたいと思います。

 目の前を茶色い大型犬が走っている。追いかけたいのに、昨日痛めた足がいうことを聞かない、という思いが一瞬頭をよぎるが、快調そのもの、予想外。ああ陽がまぶしい。これからは雲がどんどん退いて晴れ、気温が上がるだろう。楽しくもうっとうしい。
 校舎が見える。「全国大会出場 小林何某」。仰々しい。それより足下の小石が多い…。左足で歩かなければ。頭にはそれしかなかった。日の光の裏側に杉の木が見える。たたずむ人も。水の音がする。川だ、渡ろう。「ここでは泳ぐのは得策じゃない」、速く泳ごう。右手は濡れてない。ストップウォッチは胸元だった。
 視線を戻し目を凝らす。瓶底眼鏡、ああ中学時代の恩師だ。思うより先に「先生の負けですね。」、言葉は進む。でもなんで?自分で問うていた。時間が止まってしまう気がした。曰く、「昨日は雨だったんだが。」昨日もこの場所にいたようだ。かつらを取って美少女になりたがっている。犬も吠える。恩師が気になる。しかしずっと遠くで先ほどの大型犬が飛び跳ねて私を待っている。
 行かなければ。

追いかける

「一応作品なんだから、何か変えたほうがいいのでは?」とも思ったのですが、1回目なのでできる限りそのまま文にしてみました。2回目以降は色々工夫してみたいと思います。

追いかける

一昨日見た夢をネタにして書いてみました。それにしてもきれいな小川だったなあ…。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-22

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