五月病と野菜ジュース


遮光カーテンだと朝なのか夜なのか分からないな…


わたしはまだ寝起きではっきりとしない頭で、そんなことを考えた。


5月上旬。


新しい生活に慣れ始め、最初の頃のような忙しさや高揚感はなく、
ただ毎日を退屈に過ごしている


朝ごはん代わりの野菜ジュースを口に少し含みながら
行きたくないとばかりに重い身体を持ち上げて玄関に向かった。


……ただの五月病だ。
きっとすぐにこの生活が楽しいと思えるはずだ。


まだ口の中に残る野菜の青臭さを舌で味わいながら、
はっきりしない空の下へと歩を進めた。

五月病と野菜ジュース

しっくりこない生活を送るのは結構辛いものです。

五月病と野菜ジュース

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-21

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