五月病と野菜ジュース
遮光カーテンだと朝なのか夜なのか分からないな…
わたしはまだ寝起きではっきりとしない頭で、そんなことを考えた。
5月上旬。
新しい生活に慣れ始め、最初の頃のような忙しさや高揚感はなく、
ただ毎日を退屈に過ごしている
朝ごはん代わりの野菜ジュースを口に少し含みながら
行きたくないとばかりに重い身体を持ち上げて玄関に向かった。
……ただの五月病だ。
きっとすぐにこの生活が楽しいと思えるはずだ。
まだ口の中に残る野菜の青臭さを舌で味わいながら、
はっきりしない空の下へと歩を進めた。
五月病と野菜ジュース
しっくりこない生活を送るのは結構辛いものです。