救いの手

救いの手

桐灰悠

始まりは覚えていない
たださしのべた
救いの手
何かを求めていたのか
何も求めていなかったのか
そんなこと
考えてなんかいなくて
きっと
求めていないはずなんだ
だけど
いつの間にか求めてる
そんな自分に気がついて
悲しくなって
寂しくなる
君は笑うけど
僕は笑えないな

そうして僕は
世界は僕を中心に廻ってるって
気づいた
当たり前だね
笑えてきた
最後には
「ごめんね」と言って
君とお別れ

ごめんね
ばいばい
また
会いたくはないかな
それじゃあ
元気でね

そう言って
千切るように
手を離した

救いの手

エスケープ。

ありがとうございました。

救いの手

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-21

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