存

桐灰悠

見る
ただそれだけで私たちは存在を認識する
理解する
正確には理解したつもり
綺麗な花とか
無機質な電柱とか
動く鉄の塊とか
魔法の板とか
その人とか
確かにそれは存在していて
私たちの世界にあるもので

だけど
なぜ?
存在する?
なぜ?
私たちは心を許す?
なぜ?
身を任せる?
なぜ?
なぜ?
なぜ?

疑うと疲れるでしょう
あの花も
柱も鉄も
板も人も
それはそれに過ぎないのですから
楽していきましょう
みんな

そんな感じで。

ありがとうございました。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-19

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