愛された子だけが愛をうけとることができる夜
伸び出たレンガから煙
町娘は雪がちらつく星空をみる
子供の急かす声を聞きながらシチューを煮る
酒太りした腹をさすり
池には森の家族が映り
例年のようにひとつの命が散る
ある人間の子供は両こぶしを握る
大きな影の人間はみてみぬ振り
雪が積もったころ彼がきた
暖炉の暖かさで雪がひたひた
枕元に歪な愛
寒空に子供と森の素足の跡
行き倒れているのは鳩
雪のあいだから突き出た枝に愛はない
愛された子だけが愛をうけとることができる夜
伸び出たレンガから煙
町娘は雪がちらつく星空をみる
子供の急かす声を聞きながらシチューを煮る
酒太りした腹をさすり
池には森の家族が映り
例年のようにひとつの命が散る
ある人間の子供は両こぶしを握る
大きな影の人間はみてみぬ振り
雪が積もったころ彼がきた
暖炉の暖かさで雪がひたひた
枕元に歪な愛
寒空に子供と森の素足の跡
行き倒れているのは鳩
雪のあいだから突き出た枝に愛はない
愛された子だけが愛をうけとることができる夜