探偵はバーにいる
探偵はバーにいる
1992年東直己著
映画版で大泉洋さんと松田龍平さんが演じてる二人を見てしまったせいか、先入観があったかもしれません。
アクション性の高いコメディなのかなと思ってました。
松田龍平さんの演じた高田という奴も出てきましたが、まったく気付きませんでした。
小説の中の高田とイメージが合いません。
というか、出てくるキャラはけっこう多いのですが、見分けがつきません(笑)。
松尾って奴も確か出てきましたね。
印象に残ってるのはモンローと麗子と原田くらいかなぁ…。
バーのマスターでさえ覚えてないですからね。
そして地元ネタが多いので、その辺もさっぱりわかりません。
地名に関して、詳細に語られてますが、知らないのでイメージもできず。
知ってる人にはおもしろいところなのかもしれません。
モンローが美人なのかもよくわからない。
たぶん美人なのだろう。
皆から愛されているみたいだし。
良い娘だと言われているもの。
彼女がこの作品の鍵になっている。
そして、主人公の命を狙うハルという青年。
モンローの彼氏らしい。
この作品ではみんなパートナーがいるんだよね。
そういう作者の意図があるのだろうか。
そういう<俺>にも、彼女らしき女がいる。
美恵子という美容師。
付き合ってるという感じではないけどね。
ただ同じ部屋で寝るのが好きというだけの関係らしい。
外で会っている描写はない。
高田というのが、腕っ節の強い奴らしいのだが、よくはわからない。
まだ1作目を読んだだけだから、どうもはっきりしてこない。
物語はラブホテルで死んだ工藤という男の周辺探しになっていく。
それに麗子という女が絡んでいるらしい。
そして犯人は、誰もが知ってる男だった。
呆気ない。
犯人は最初から推理できたし、怪しいと思ってた奴だった。
つまり、この作品はミステリーではないんだな。
犯人探しはあまり意味がないようだ。
最後まで読むとそれがわかる。
でも最初は期待しちゃうよね、ミステリー好きとしては。
今回の作品は第1作目だし、少し辛めに星3.5ってとこかな。
主人公の自己紹介的な面もあったと思うので。
主人公はけっこういいやつで、イヤな奴もそんなに出てこないし、おえーっとはならなかった。
ただし、主人公はかっこつけてるよ。
ハードボイルドってこういうものなのかな。
この時代に流行ったのかな?と思った。
笑えるところは所々あった。
何回も同じこと言ったりするところが笑えた。
あのギャグは好き。
こういうところが人気の秘密なのかもしれない。
探偵はバーにいる