日常ノベル化その1
相手に伝えたいこと、相手から伝えられたくないこと、人の感情にもいろいろありまして。
そんなことをちょっとだけ考えてみた。
何気ない日常。その中で思った、ちょっとしたこと。
―――不安。
心の奥底から湧き上がるその痛みに、耐えきれなくなる時がある。
主張への抵抗、返答の恐怖、関係の維持、など様々な感情を抱えながら会話をする人もいる。
また、近年の傾向で文字による情報伝達、会話が流行になりつつある世の中。
頻度や語調によっては、人によって受け取り方が違ってくる。
仮に好意を寄せる異性に文章で話しかけるとする。
普段よく話すのか、そうでないのかで状況は変わってくるが、今回は割愛する。
こちら側としてはたくさん話がしたいし、いろいろなことを知りたいのであるが、もし相手がこちらに好意がない場合。
はっきり言えば迷惑になるわけで、何度も会話を持ちかけられても疲れるだけである。
だが文字で構成された文章から相手の感情を読み取るのは難儀であり、どんな心情で文章を送っているのかは、さだかではない。
ここに『不安』が生じるのだ。
例として挙げるならば、
今ここで話を持ちかけなければ現状の関係を維持できるが、自分の中ではつらいものがある。
もしかしたら仕方なく相手をしてくれているのかもしれない。
他意のない言葉でも、相手にとっては嫌なのかもしれない。
など、こういった様々な悩み、憶測が負の感情となって襲ってくることがある。
積もれば積もるほど、この不安は大きくなる。
人には人の考え方があり、心情も様々だ。
現状抱いている『不安』は単なる思い過ごしかもしれないし、もしかすれば思い過ごしではないのかもしれない。
だがそれを『読み取る』ということは不可能に等しい。
ただの人間である自分ではどうすることもできないのだ。
―――そう思いながら今日も、この痛みと隣り合わせで過ごしている。
日常ノベル化その1
お読みいただいてとても嬉しいです。
今回のテーマとして『感情』を取り上げてみた次第でありますが、
解釈、考えも人それぞれで。
自分としては共感できる人がいれば嬉しいかなと。