結末はハッピーエンドとは限らない
物語の最後
“結末”をあなたはみてみたくはないですか?
最後というものは
物語りには、必ずしも“結末”がある。
それは、物語の最後であり、最後の盛り上がりである。もちろん『ハッピーエンド』もあれば『バットエンド』だってある
だがしかし、主人公が死んだって最後は『仲間』がどうにかしてくれる。いや、どうにかするものだ。
“結末”とは、とても面倒なもので、最後の最後にならなきゃわからない
主人公が死んだって生き返ることだってあるかもしれない。主人公が死にそうになっても、最後の最後で敵を倒すかもしれない
可能性は無限大だ
そしてこの話。この“物語”の主人公はあなた
そう、あなたです
このイカレた世界であなたは生きている。あなたはこの世界でどのように生きていくのか。もしかしたら死ぬかもしれない。もしかしたら・・・・
終わりの始まり
空から降ってくるのは銃声。聞こえるのはうるさい雑音ばかり。
遠くで見えるのは真っ赤な炎。炎のあとはいつも雨。
叫び震え、逃げていく人間。
冷たい雨に紛れ、消えゆく炎。
人々は正気に戻る。
それの繰り返し。
街に出ては交差点で行き交う人間を見る。
毎日毎日スーツを着た大人たちが前だけを向いて歩いていく。足の速度は変わらぬまま、ただただ歩いていく。
こんな世界の中に私はいる。それはどこかもどかしい。なぜ私はここにいるのか。なぜ私はここに立っているのか。
なぜ私は_______笑っているのだろうか。
歩く。歩く。行くあてもなしに。街路地を曲がったその瞬間。
パァンッ___
鋭く尖った痛みが体に突き刺さる。
乾いた音。そう、これは聞きなれた銃声。目の前にいるのは黒い服装の男。赤い液体が飛び散る。意識が遠のいてく中で、世界がカラフルに見えた。そして体は重くなる。目の前の男を見る。それが最後の光景。暗闇に染まっていく世界の中で、確かに彼は笑っていたんだ。
__そして、私の人生は終わった。だが決して『全てが終わった』わけではない。これからが『始まり』である。
目を覚ませば
「んっ・・・。」
眩しい光。程よい痛み。機械音。硬いベット。知らない人の声。顔。
「起きましたか?」
「ここは・・・」
「ようこそ!ここは、人生の役場です。あなたはもう一度人生をやり直したくはないですか?」
これは夢だ。とっさに思った。私は確実に死んだはずだ。自分でもわかる。だが、私は生きている。
なぜ?
「あなたは数多い人間の中から抽選で選ばれた人間です。よって、もう一度人生をやり直してもいいという資格があります。」
「はぁ。」
「どうしますか?」
急に言われても困るのは当たり前だと思う。選ばれた人間?人生をやり直す?なぜ?理由がわからない。だが、これからずっと生きていても面白いことはないと思う。これまで何もなかった。強いて言えば両親が殺されたことくらいしか大きなイベントはなかった。イベントとも言えないが。
「目的もないので人生やり直さなくてもいです。」
目的もなしに生きるなんて面白くない。別に楽しくもない。
「え~そうですかぁ?チャンスなんですよ?あ、だったら特別に何か欲しい物を差し上げますよ!」
「なんでもいいんですか?」
「(食いついたなw)な~んでもいいですよ!」
私は前から欲しいものがあった。それは昔見たアニメのような能力。
「理想の世界が作れる能力と、過去と現実を行ったり来たりできる能力が欲しい。」
そう、それは『世界征服の能力』と『時間の能力』
「そんなことでいいですか?わっかりましたー!それでは、新しい世界へいってらっしゃい!あ、時間はあなたが死んだ一日前からですよ。」
私が死んだ日・・・あの男に殺された日の・・・・前日・・・
結末はハッピーエンドとは限らない
少しは楽しめていただけたでしょうか?
この世界ではあなたが主人公
主人公はどう行動するのでしょうかね