人間の悪魔2話
人間の中の悪魔。それは本当に恐ろしいものです。
でも自分の悪魔はいつ暴走するかわかりません。
だからこそ、自分を守っていきましょう!
「どうぞ?、お入りください。」
坂内は笑顔で依頼者を迎える。しかし依頼者は当の昔に笑顔が消えている表情をしていた。
「・・・どうも。」
「どうも、責任者の東です。どういったご用件でしょうか?」
「・・・ここって殺し屋ですよね?」
依頼者は静かにそういった。
「・・えぇ、簡単に言えばそうです。ここに来るということはそれなりの覚悟を決めてきたたのかと・・・。」
「・・・はい。殺していただきたい男がいるのです。」
「その前に、名前とそしてなぜ殺してほしいのかと男の特徴を教えていただきたい。」
「名前は、平泉京子です。実は・・・」
そう言って、彼女は重い口で説明をした。いまにも泣きそうな顔をしていた。
「私は愛する人を殺されました。殺されたのを知ったのは犯人が私の家に殺された彼の写真を送りつけてきたのです。」
「うわ・・それはひどいですね!その犯人は絶対に許せないですね!」
「・・・・他にはなにか入っていましたか?」
彼女はとても言いづらそうに、ゆっくりとしゃべった。
「・・・手紙が入っていました。」
「内容のほうを教えていただけませんか?」
彼女はなにも言わず、ただ手紙を東に静かに渡した。
「・・・・内容は分かりました。さぞつらかったでしょう。」
「・・・・はい。」
もう、彼女はすでに泣いていて顔をこちらには向けていなかった。
「わ、私はつらくて、怖くてどうしようもできなかったんです。だからあなた方に相談したんです・・・。」
彼女は、泣き声でそして恐怖、くやしさをかみ締めながら喋っていた。
「平泉さん、この依頼引き受けましょう。」
「え?本当ですか?」
「えぇ。だからもう大丈夫です。ここでゆっくり休んで帰るといいでしょう。」
彼女は安心したように、そして顔を上げてしっかりといった。
「ありがとうございます!・・・でもお金ほうは?」
「その辺は心配しなくて大丈夫ですよ。」
「・・・本当にありがとうございます・・!」
そしてしばらくして依頼者は帰っていった。
「・・・さて、仕事を始めるぞ、坂内。」
「はい。あとその?、その手紙にはなんて?」
「・・・今は仕事だ、あとで見せてやる。」
東は写真をじっくりと見ていた。
「その写真は彼女が置いてった写真ですか?」
「あぁ、写真があるなら仕事が早い。今日中にやるぞ。」
「え!?今日中!?そんなムリですよ?今夜は用事が・・・」
「そうか、分かった。じゃあ給料はなしだな。」
「えぇ???!なんでですか!私結構仕事してますよ!」
「だまれ。やるのか、やらないのかどっちだ?」
「う??分かりましたよ!やればいいんでしょ!」
「最初からそう言え。さてこの犯人には地獄をみせる。大切な人を奪った代償、必ず払わせる!」
人間の悪魔2話
本当に人間は恐ろしいものです。
自分もいつそうなるか分かったもんじゃありません。