願い。

身体は死を選んだけれど、心は生きたいと願ったんだ。

機械仕掛けの空の下を

ねじを巻かれた鉄屑が歩く

錆びた両足 偽物の目

見える景色はまがい物

てのひらに滲む汗はない

それは死んでいる証拠

見えない臓器が震えだして

かすれた声が言葉を探す

「最期はきみと一緒に」

願い。

願い。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-05-14

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