プラチナデータ
プラチナデータ
2010年東野圭吾著
好きな要素がてんこ盛りの作品。
怒濤のごとく、前半がおもしろい!
二重人格と幻覚、DNAの謎、プラチナデータとは?いろいろな謎が深まる展開で、一気に読める。
リュウとは何なのか。
リュウは何を知っているのか?
確かに重要なことを知っていたけど、最後まで読むまでその謎はわからず。
後日談の神楽の生活はおもしろかった。
あーなるとは。
良い暮らしだね~。
うらやましい。
この作品は東野圭吾さんの作品の中で一番好きです。
いままで読んだ中で一番おもしろかったなぁ。
想像と精神世界を描いた作品はこれくらいじゃないかな?他のを読んでないから知らないけど。
こういう作品を描けるというのは、さすがだなぁと思いました。
犯人はあっけなかったけどね。
まぁ、それは大したことじゃないし。
この作品の売りはやはり、神楽の精神世界の描写でしょう。
逃避行の果てに何が待っているのか。
それが好きな部分です。
神楽はガリレオの湯川みたいなイメージで読みました。
若い科学者でスマートな人。湯川よりも人間くさいけどね。
浅間は心霊探偵八雲の後藤刑事のイメージ。
体格の良い、男くさい、粗野なところのある刑事。
浅間は後藤よりも年食ってる印象ですが。
想像の中のイメージっておもしろいですよね。
人によって違うのだろうし。
自分なりのイメージを大切にしたいと思いますね。
この作品は映画化されています。
神楽は二宮和也さん。
若すぎる印象ですが、演技うまいし、できるんじゃないかなと思います。
そもそも、この本を読んだのは、ダ・ヴィンチで二宮和也さんにインタビューしていたのを読んだからですし。
映画の宣伝でしたが、本を読んでみたくなる内容でした。
浅間は豊川悦司さん。
別に嫌いな俳優ではありません(ナイト・ヘッドの頃から知ってる俳優さんだし、好きです)が、この役には合うかなあ?
ナイト・ヘッドのイメージがいまでも色濃く残っていて、か弱いという印象が…。
むしろ神楽をやったほうが合うのでは?なんてね。
映画を見てみたら意外とおもしろくて、はまるかもしれません(笑)。
結局、1週間で読み終えました。
すらすら読めてどんどん進み、あっという間でした。
複雑なトリックとかもなくて、わけわかんなくなるということもなかったです。
そういう意味ではシンプルな展開なのかな?
ミステリー初心者にも読みやすい内容だと思いますよ。
プラチナデータ