『     』

待ち合わせ時間は朝の9時

待ち合わせ場所は改札前



一目惚れしたあなたと

初めてのデート

ヒトメ惚れしてからまた惚れ直したあなたとの初デート



どんな服を着ようかな

どんな髪型にしようかな

どんなお化粧をしようかな



デートの前日は朝から大忙し

新しく服を買ったり

かわいい髪型を試してみたり

大人っぽく見えるお化粧をしてみたり



そんなことをやっているうちに

時間は猛スピードで過ぎていく

まだなんにも決まってないのに

もう夜の9時



早く決めないと!

焦る一方、焦ったってなにもいいことないよって

開き直る



そして翌朝後悔する

デートが楽しみすぎて

すぐ寝付けなかったのに

気がついたら熟睡 寝坊



服はこれで髪はこれで

走っていくからお化粧は薄めで



待ち合わせの場所までは電車移動

もしかしたら遅れるかもしれないから

30分前に着く電車を調べておいた



待ち合わせ場所に到着して

あなたがいないから一安心

鏡を取り出して乱れた髪を直す



携帯を握りしめて

何度も時間を確認する

待ち合わせ時間まであと少し

あと10分

あと5分

どどーって人が出てくるたびに

あなたを探す



まだ来ないな

もしかしたら途中で何かあったのかも

携帯を見ても特に連絡なし

連絡がないならきっと大丈夫

安心するんだけどしきれない



待ち合わせた時間ぴったりに

あなたが手を振って来てくれた

人があふれるその中で

あなたの周りだけなんか光ってた



「ごめん、待った?」

「ぜんぜん。今来たところ」



そんな会話をしてみたい

『ある日の妄想』

『     』

『     』

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 青年向け
更新日
登録日
2013-04-29

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