YOU ARE MY ROCK!

 
 はじめまして。御御屑(ゴミクズ)と申します。
今回、はじめて投稿します「YOU ARE MY ROCK!」ですが、“現代版耳無し芳一”という意味不明なコンセプトでやっておりまして、ハイ。
続き物ということで、未熟ながらがんばっていきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

1.プロローグ

 目を焦がすようなライト。

 小さなライブハウス。

 見慣れたいつものお客さん。

 その全て、空っぽの自分に現実を浴びせる刃物のよう。

 自分の放つ、 歌声 さえも。

 
 
 昔から何をしても“並”だった。よくいる凡人の自己紹介になるが、それすら並なんだと思ってくれて構わない。
ぼーっと“並”を重ねていくうちに、気づけば今年の9月で23歳になる。この驚愕の事実に気がついたのは、つい先週。手遅れすぎて笑えてくる。
 
 22歳もそろそろ終わる今、俺は「音楽活動」をしている。
なんとなく流れ着いた大学での仲間たちと、これまた泣かず飛ばずなロックバンドを結成し、活動している。
その名も「YOU ARE MY ROCK!」。
友人からは「ロックバンドらしからぬハートフルな名前だな。」という感想をいただいた。
俺はフランス人だから英語には詳しくないんだー...。嘘です。ごめんなさい。日本から出たことも無いです。


 俺たち、少なくとも俺は、このバンドをどんなふうに考えたらいいかわからないでいる。
他にやりたいこともないが、この程度の歌唱力でメシが食えるとも思えない。
俺にとって、このバンドは一体なんなのか。
それを23歳になるまでにはっきりさせておきたいと、ただ漠然と思うのであった。


 そしてこの夏、俺は、俺にとってのこのバンドの存在意義を、本当にはっきりさせることとなる。

YOU ARE MY ROCK!

YOU ARE MY ROCK!

オルタナティブロックと青年のはなし。手遅れなジュブナイル。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-24

CC BY-NC-ND
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