人魚姫
この世界は おとぎ話のよう
あなたに恋する私は
まるで 王子さまに想いをよせる町娘
あの人に溺れていた頃の記憶なんて
水のなかで 泡となって消えてった
そう まるで
おとぎ話のよう
生まれ変わった私
もう自分の足で歩けるはず
なのに どうして
王子さまに近付けない
あの人に教えてもらった
言葉 想い 世界
あの人のおかげで
いろんな色を知った
あぁ 私を裏切ったくせに
まだこんなに 私のなかにいる
王子さまは 私を見ていない
あの人は もういない
私はまだ 歩き方を忘れた 人魚姫
人魚姫