偽恋1

偽りの恋=偽恋。偽恋は偽恋でも人によっては用途が違ったり、
本気で愛していたり、、
うまくいかないからこそ恋は面白い。

「んぅ、涼寝ちゃった?」
深夜2時。
甘い声に起こされて
「まだ起きてるよ」
その瞬間甘い香りにつつまれながら口を塞がれる。
「涼とエッチしたくなっちゃった」
にこっと綺麗に妖艶に笑う女性の名前は優子(優子)
そんな事言われたら断る訳にいかないじゃん。
期待に答えないと、男だしさ。
今度は俺から力強いキスをした。

優子と俺は俗にいう元彼、元カノ。
俺が仕事が忙しくなって自然消滅した。
今の関係はセフレ。月2〜3回あって体を重ねているだけの女。

朝が来るとお互いのタイミングで部屋を出ていく。
さみしいなんて感情はないと思ってた。

メール受信♫
(涼ちゃん、私今度結婚するから)

ふとした瞬間、出て行く後姿に異常な寂しさを覚えた。
やべぇ、俺まだ優子の事好きなんだわ。

(おめでとう、俺も結婚するんだ)
精一杯の嘘をついて、携帯を閉じる。

これでいい。偽りの恋には、偽りの結果しかないのだから。

再度携帯を開き、電話をかける。

「あ〜もしもし。涼だけど、今から暇?」

また偽りの恋を繰り返す。

「すぐ行くわ」

いつになれば、本気で人を愛せるのだろうか?
タバコに火をつけ、外へ出た。
夜風に吹かれながら呟く。

いーや、俺は優子が本気で好きだったよ。

きっと、本気だった。

偽恋1

いかがでしたでしょうか?

すべて、どの人間もちゃんと恋をしていました。
どこか変わっていたらきっと幸せな恋愛になるのに、
人間てその時では気づけないものなんですね。

偽恋1

恋愛短編集です。 偽りの恋=偽恋。偽恋は偽恋でも人によっては用途が違ったり、 本気で愛していたり、、 うまくいかないからこそ恋は面白い

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-24

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