「ろうや」

息のつまりそうなこの世の中を
忘れてしまいたくて自殺する
自ら死ぬのは、負けることになるけれど
それは俺達だけの責任ではない
ろうやの中で生活している俺達
闇の中へ葬られるのはもうすぐ
人は生きてるだけで。すばらしいとは思わないのか
苦しみや悲しみを、たえられるだけの
大きな目標があれば
俺達だって生きぬいて行ける
ろうやの中で俺達の主張を叫んでも
誰もふり向いてはくれない
人生を捨てることはできないから
脱獄もできない
人を批判するのは
誰だってできること
夢を忘れた大人達
夢を追いかけようとしない若者
「現実」という言葉におしつぶされて
俺達、澄みきった空を見たいんだ
心の中の空洞を光の海で…あふれさせたいんだ
ろうやのかぎ…俺は今から
ろうやのかぎをさがす
そして 笑って 終って行きたい



1980.02 16

「ろうや」

「ろうや」

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-23

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