ボクは王様

ボクは王様

 『ぼくは王さま』って児童文学であるけど、その王さまはものすごく愛らしい。”おしゃべりなたまごやき”とか、たまらない。赤いマントにかわいらしい王冠が目にうかぶ。
 王様といえば、ネズミの国の国王ミッキー。彼の悪口を聞いたことがない。しいていえば、「あんまりスキじゃない。」ぐらいの好みの問題。それに、ネズミの国には、おしゃれな猫がいる。ネズミのペットは犬だったり・・・。さまざまな国民を統治している。そんな王様たちは、かわいくてカッコイイのたけど、実際、現実社会の王様キャラにはもう、うんざりなんだ。
 あたしが勤労の義務とやらで生きるために働いている職場で、分裂、繁殖、寄生を繰り返している王様たち。「どこの国の国王ですか?」って首をかしげたくなるぐらい、支配し征服している妄想に取り付かれている。彼らの装備品は・・・ロレックス、高級車、マンション・・・・クロムハーツにアルマーニ・・・etc・・・。その装備品って、”MP”とか”かしこさ”がダウンしそうだ。「別に」否定しているわけではない。だた、なぜ、自慢するのかって問題だ。なぜ、同じように同じ価値を感じなきゃいけないのかって話だ。王様。
 ある日、王様は言いました。
「もう、バカばっかりだよ。どんだけ能力がないヤツばっかりなんだ!(嘲笑)」
ある日というか、毎日言っている。王様はどんだけ能力があるのだろうか。王様の全知全能の能力をあたしは、一度だって見たことないってのに。

神か?髪もないのに・・・。

 国王陛下。「別に」セレブ的生活がうらやましくて、うんざりなわけじゃない。所詮、小さい国の国王。それに、その国は嫁の植民地。あたしのまわりの王様たちは、奥様の支配化にある。それも絶対的な。仕事が終わったら、即!電話。何かあったら、即!メール。王様も大変だ。かっこよく着飾ったって、檻に入れられたプードルみたいに自由なんてあったもんじゃない。クーン。

 そんなことより、気になっていることがある。”王様たちのくちぐせ”ってやつ。ラムちゃんの「だっちゃ」とか、ナルトの「だってばよ」とか、越中詩郎の「やってやるって!」とか・・・etc・・・案外自分じゃ気がついてないのかも知れない。
 どこの職場や学校に行っても、推定45歳以上の王様は、『変な話・・・』って切り出すのか、気になって仕方ない。そのうえ、『逆に言うと・・・』とか言い出す。”変な話を逆に言うと”・・・それって、普通の話じゃん・・的展開になりそうだ。これの元ネタは何なんだろう。一人二人じゃないから、また怖い。みんなで一斉に言い出したら怖すぎる。
「逆に・・・逆に・・・逆に言うと・・・」
反対の賛成の反対みたいなノリだ。何がなんだかわかりづらい。ナンノコッチャである。完全なるフェイバリットホールである。負けそうだ。白旗だ。

 30代後半の王様ともなると、また違う”くちぐせ”がある。それもまた、必殺技的”くちぐせ”『ダロ』である。モヘンジョ・ダロではない。「?だよね」の事らしいが、
『ダロ』 (”ダ”より”ロ”の方が音が高い”ダロ↑”)
これは、もうノックアウトだ。相手に言わせておいて、奇跡の言葉『ダロ』と相槌を打つことで、すべてOK!手柄を独り占めすることのできるオールマイティカード。
『ダロ』
この言葉の使い方は、質問の後にすかさずチェックメイト。
 例えば、
30代後半王様:「??ってどうやってやるの?}
あたし(庶民):「これこれこうですよ。」
30代後半王様:『ダロ!!』
あたし(庶民):『・・・・』
つまり、質問しておいて、何故か質問されたみたいな展開。逆に教えてもらったみたいな。すごい!!偉すぎる。ナンノコッチャである。あたしの理解力がミニマムだからか・・・。ジョーカーを切り出され、もうノックアウトである。笑うしかない。
 ザッツオール!!

ボクは王様

いろんなヒトがいるはずなのに、いろんなヒトがいないな?って思う職場もあるってことで。また環境を変えると、お!いろんなヒトがいるな?って思うんだけどね。あたし(庶民)には難しい。

ボクは王様

さまざまな職場で、分裂、繁殖、寄生を繰り返している王様たちの素敵エピソード。 国王陛下!!「別に」セレブ的生活がうらやましくて僻んでるんじゃないんだモン!

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-07-06

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted