あの日の君と私

あの日の君と私1

あの日、君が何であんな顔をしたのか、私には全くわからない。

だからね、教えてもらいたいんだ…


ーー1年前ーーー

「なぁ、三咲こっちにこいよ!!はやく!!」

「なによ!私はあんたみたいに足がはやくないんだから!!」

今私は、幼馴染みのヒロと海にきている。

「こっち、すげぇぞ!!たくさん、魚が泳いでるぞ!」

「まって、今いくから!!」

私は、走ってヒロのところにいった。

「ほら、見ろよ!!」

ヒロが、何かを掴んで、私の前で手を開いた

「わぁ!かわいいね!」

そこには、一匹の蟹がいた。

「だろ!これ、もってかえって育てたいようかなw」

「それいいね!」

って、言ったのはいいけど内心そこまでいいとは思わなかったw

でも、いいねっていったらヒロが

「やっぱり、三咲はわかってるな!!」

って笑顔でいってくれたから、『いってよかったな♪』っておもったw

ヒロの笑顔は、ホントにきらきらしてて大好きだ♪

「でもさ、どうやってもってかえるの?」

私は、ふと疑問に思ってたことを聞いてみた。

そしたらヒロは、考えてなかったようで

「うわっ…だよなぁ…なんか入れ物とかないねぇかなぁ」

まぁ、海の周りに入れ物が都合よく落ちてい

るわけもなく、ヒロは諦めて渋々蟹を手放した

「よし!そろそろ、暗くなってきたし帰ろっ♪」

「おぉ、そーだなw」

そういうと、ヒロは自転車を取りに駐輪場に向かっていった。

しばらくすると、戻ってきた。

「よし!三咲、帰ろうぜw」

「うん、帰ろっか♪」

そういって、私はヒロの自転車の後ろに乗った。そして、ヒロの腰に手を回す。

「なぁ…三咲…」

「ん?どうしたのよ?」

「また、胸でかくなったの?」

バチン

「いってぇ!殴ることねぇだろ!!!」

「女子に胸のこと聞くヒロが悪い!」

「うっ…サーセン」

ホントにヒロは、デリカシーがない。私を男友達と勘違いしてるんじゃないかってたまに思う。だってさ、さっきのだって…実を言うと少し期待してた…何をいって欲しかったのかは、内緒だけどさ…

あの日の君と私

あの日の君と私

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-21

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