美しき悪魔
今までとテイスト変えて見ました‼
第一章 悪魔、現る
薫は不安だった。なぜなら先週、薫と仲良くしていた真田 幸雄夫婦が大阪に引っ越してしまったから。当時17歳の男子高校生だった薫が故郷の秋田を出て東京に上京した頃に出会ったのが真田 幸雄夫婦だった。
真田 幸雄夫婦は優しくて初めての1人暮らしで東京で知り合いのいない薫を可愛がってくれた。
19歳で西条 夏海と言う彼女が出来た時は祝福してくれたりした。
その真田 幸雄夫婦がいなくなってしまう事と今度来る新しいお隣さんと仲良くできるかが不安だった。
そしてその一週間後、薫の家のインターフォンが鳴った。
出てみるとそこには容姿端麗で、少し大人っぽく見えるけど薫と同じ20歳に見える男性が立っていた。
その男性は「新しくお隣に越して来ました。柏原 翔と言います。」と言った。
新しいお隣さん…そう理解した薫は緊張した。
翔はそれを察したのか「あ、あまり緊張しないでください。」と笑いながら言った。
すると薫はその人懐っこそうな笑顔を見てなぜか緊張がほぐれて「こちらこそよろしくお願いします。僕は萩原 薫と言います。ちなみに20歳です。」と言うと翔は「えっ⁉同い年だね‼じゃあ敬語はもうやめよ‼」と言った。薫は賛成して、翔は「それじゃあ、よろしくね!」と帰っていった。
薫は安心した。いい人そうで良かったと…
一方、お隣では先ほどの人懐っこそうな笑顔は微塵も感じない、無表情で怒りの込もった目である一枚の写真を見ていた。
翔はある目的のために越して来た…
美しき悪魔
翔に注目‼