彼は生きてる、私の中で。第五章

決意

私は信じられない気持ちでいっぱいになった…
彼が原因不明の病だったなんて…
私は彼の眠っている病室に行った。するとそこに50代くらいの夫婦がいた。
私はとりあえず会釈をすると夫婦は「初めまして。もしかしてあなたが小澤 春子さん?」と言った。何で私の名前を?
疑問に思っていると夫婦は「結城の母と父です。あなたの話は結城からよく聞いてます。」と言った。なるほど。
私は「そうだったんですか。ちなみに結城君は私の事をなんて話してるんですか?」と聞いたら、彼のご両親は「結城はあなたの事、とても気立てが良くて優しい子だと言ってますよ。」と言った。そしてご両親は彼の方を見て「もう結城の病気の事、知ったんでしょ?あなたが救急車呼んでくれたんですってね。ありがとう。」と言った。私は「いえ」と言うとご両親は「この子ね、病気が発覚した時にその頃付き合っていた彼女に『どう支えれば良いかわからないから。』と言われて振られた事があるの。この子、かなり好きだったからショックをしばらく引きずっていた。」と言った。するとついさっきまでの彼に対して、彼の病気に対しての私の中で迷いが消えて、決意した。この先、何があろうと彼のそばにいようと…

彼は生きてる、私の中で。第五章

彼は生きてる、私の中で。第五章

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-18

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