龍騎士ep1

プロローグ

ここは日本の四国最西端から約201海里
排他的経済水域をギリギリ超えた太平洋に位置する島
整備された白い砂浜にサラサラと揺れる木々がある
一番目立つのは巨大な避雷針
この島に住んでいるのは３人だけ
１人は俺 落雷光（なるかみこう）15歳
龍騎士会に中１で入会し怪物を何度も倒してきた
強さは一応父親と母親譲りのこともあり弱くはないと思う

そして俺の親父 落雷稲妻（なるかみいなずま）
雷を操る龍技を持った龍騎士だ
龍騎士会で両手内に数えられるほどの強さだ
俺の師匠でもある ただし生活はだらしない

最後に俺の幼なじみ炎実踊火（えんじつようか）
燃える様な髪色と目の色をしている
大人しい感じの顔つきで同い年とは思えないほど成長した胸
踊火は炎龍の龍技を使う龍騎士である
彼女が俺たちと暮らしているのは今から3500年前から突如
現れた異界の魔物と関係してくる

3500年前 異界の魔物がリーヴと呼ばれるゲートから
人間界にやってきた
魔物は暴走を始め 見つけた人間を片っ端から食べ始めた
倒すためにほとんどの男たちが立ち上がったが
何の力もない人間には勝つことが出来なかった
最後には力のない子供と女性40人ほどしか残らなかった

人間は神聖なる龍王ノーブルナーガに助けを求めた
人間はナーガに名前を貰いその名前に宿った龍の力を使えるようになった
その力で人間は魔物を追い払った
人間は子孫を残した
子孫の名前は全てナーガが決めた
竜、龍、龍王、光、和、聖の名前が付いたものは
強い力を持っているとされた
それからは特に変化もなく平和な暮らしを送った

しかし
それから30年後再び魔物が攻めてきた
魔物たちは数を増やし、強くもなっていた
そして
魔物のボスが登場した
「私達はこの世界が欲しい
人間ども早くどこかへ行け」
見た目は美人な女性らしい
彼女が後に言われる魔物ランク『SS?』だ
人間は子孫を残し、戦いを繰り返してきた
それは2013年の今でも変わらない

最近は魔物が減ってきていた
しかし四年前アメリカでＳランクの魔物が4体同時に現れた
日本は調査のために龍騎士をアメリカに送った
その中に
母さん、妹、踊火の両親が含まれている
一人になった踊火を養うために一緒に暮らしている
一応楽しく暮らしていた
しかしもう１人の幼なじみによって変わってしまった