僕らの季節

始めまして!ろいやるです。

初投稿になりますので
どうか温かく見守ってください。

第一話 転校生

桜が舞い、道路一面をピンク色に染め、
暖かい日差しが当たり一面に広がっている。
僕は春が好きだ。

春が見せるさまざまな景色を僕、桜井京介は一人で歩いていた。
僕が今歩いている道は桜丘通りといってこの辺りでは有名な桜の名所だ。

その桜丘通りを道沿いに歩いていると、女の子が一人立っていた。
きれいな女の子だった。その子は桜を見上げてどこか悲しそうな顔をしていた。
今日は休日の日曜日、人のことをいえた事ではないが、
一体あの女の子は何をしに来ているんだろう?と疑問に思った。

・・・ちなみに自分はなんとなくだ。

「あのっ!・・・・・」

誰かが女の子に声をかけたようだった。
すると女の子はびっくりしたようにこっちを見つめてきた。
すると、

「なんですか??」

ん?なんでこの子は僕に聞き返しているんだ?
辺りを見渡すと僕と彼女以外人は居ない。
・・・信じ硬い話だが僕は、無意識で女の子に話しかけてしまったらしい。

「えっ!?あ、あぁ!いい桜ですなぁ!」

焦ってしまって口調がメチャクチャになってしまった。これじゃあ完璧に変な人だ。
しかし彼女はくすっと笑うと

「そうですね、きれいな桜です。いつまでも見ていられるくらいに」

きれいな黒髪に透き通るような白い肌、そんな彼女が僕に
微笑んだのだから、僕は急に恥ずかしくなってしまった。

「そ、それじゃあ!僕帰るです!」

この場に居ることに耐え切れなくなり走り出してしまった。
おかしな口調もまったく直るようすもない。
そのまま一直線に家に帰宅し、ベッドに寝転がると思考が落ち着いてきた。
そして、


「なんてことだ!なんであそこで逃げ帰ってしまうんだ僕は!あぁぁぁぁぁぁ・・・」

思わず声にだして叫んでいた。考えてみても好意をもった人の前で
醜態を晒すというのはなかなか耐え難い。
全て忘れるために僕はさっさと眠りについたのだった。

――朝

朝目が覚めてもやはり僕の脳は昨日の出来事をばっちり覚えていた。
気にしてもしょうがないのでとにかく今日の朝食を味わっていた。

何を隠そう今日で僕は高校二年生になる。クラスはもちこしなので
僕は一年と変わらずF組だ。
しかし、2年になったからといって生活パターンが変わる訳もなく、僕はいつもどうり学校へ向かった。

僕の通う学校【緑ヶ丘高校】は決まりとして、朝8時50分までにクラスに居ればいい。
なので僕はいつもギリギリに着くようにしている。
いつもより階段を一つ上まで駆け上り教室のドアを開ける。

時刻は8時45分、まずはSHRからだ。
しかしみんな久しぶりに会った友達と会話に花を咲かせていて、
先生の話などまるで聞いていない。
そんな生徒たちを見た我らが担任、熊本さとしは
みんなを黙らせる一言を放つ。



「このクラスに転校生がはいりま~す!」



第一話 転校生 完

僕らの季節

いかがだったでしょうか?

至らぬ点は数多く見つかったとは思いますが、
もしよかったら次回も見てください。

僕らの季節

とある男子高校生は少女との出会いがきっかけで 二度と体験することの無い一年間を迎えることになる。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-15

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted