お坊ちゃまはにぎやか貧乏大家族にひろわれました

ここはとある小さな町。
都会とはいえないが田舎ともいえない。
微妙で普通な町である。
そんな町に、にぎやかで貧乏な大家族が住んでおりました。

まだ5歳くらいの男女の双子が御飯をねだる。
「まんまー」
「まんまー」
同じ顔、茶色い髪。
違うのは髪の長さくらいだろう。
「依月、三月。ちょっと待って」
短髪の少年が学校の荷物をまとめながら叫ぶ。
「馨!颯太が居ない!」
「弌八探してきてよ」
馨がそう言うと、弌八は不快な顔をして眉をひそめる。
「なんで俺が……」
でも、何だかんだ言いながらも結局探しに行くのだ。
いつもの事である。
颯太がいなくなるのも珍しくない。
たいていは近所の公園で遊んでいるから心配はあまりないのだが。
しばしばへんなものを拾って来るのが問題だ。
この間は捨てられていた扇風機を持って帰って来た。
もちろん、それをもどしに行く役目は弌八である。
「ただいまー」
全く悪気のない笑顔で帰って来た颯太とは反対に、弌八の顔は青ざめている。
馨はまた何か拾ってきたんだろうと、理解した。
「馨……。いたのはいたんだけどさ……」
「何?また何か拾って来たの?」
「それがさ……」
「もう入っていいかい?」
そう言いながら靴を脱ぎ始める。
馨は自分の目を疑う。
見ず知らずの人が自分の家に入ろうとしているのだから当然だ。
「颯太が拾ってきた……」
「悪いな。今日から世話になるぞ」

お坊ちゃまはにぎやか貧乏大家族にひろわれました

意味不明なところで終わってしまいましたが、
まだまだ続きますので、次回もよろしくおねがいします♪

お坊ちゃまはにぎやか貧乏大家族にひろわれました

にぎやかな貧乏大家族は8人家族。 両親はおらず、兄弟だけで生活している。 その中の一人、颯太は何でも拾って来る癖がある。 そこで拾って来たものは――――――

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更新日
登録日
2011-07-03

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