新生・あどでみあっ!!第1話
称号、取り消し!?
「来るぞ!!」
「わかった!!」
「援護する!!」
「私も!!」
「ボクが、アイツを引きつける!!みんなは他の雑魚を!!」
「「「了解!!」」」
「松戸、後ろ!!」
「松戸君、危ない!!」
「うわあああああああああああ!?」
「松戸ーーーーーーーーーーっっ!!」
ザシュッ!!
「勝った・・・の?」
「松戸っっ!!」
「良かった、無事だったんだな!!」
「一時はどうなることかと思ったが。」
「うぇぇぇぇぇぇん!!まっつん、無事で良かったよぉ~!!」
「ホント、一時はどうなることかと思ったわ、でも、ヒロくんが無事で良かった・・・」
「何はともあれ、これで初めてのモンスターを倒せましたねぇ!!」
「そうですね、でも、あんまりムチャをしないようにね、松戸くん♪」
「でも、俺ら、レベル6のモンスターに勝ったんだよ!!」
「これも松戸のおかげだな!!」
「そんな、ボクなんか、弱いし、何もしてないよ・・・。」
「何はともあれ・・・」
「「やったぁぁぁぁぁぁぁ!!」」
この時、ボクらはただ単純に喜んでいた。そう、この後、自分たちの地位が下がってしまうとも知らずに-・・・
「剥奪です。」
「は?」
「だから、君たちは、入学したてで、自分たちよりレベルの高いモンスターと戦うという大きなムチャを犯しました。よって入学時にもらう、『称号』を剥奪させてもらいます。」
ボクらは、放課後副校長先生に呼び出しを受けていた。
「そんな・・・!!でも、ボクらは・・・!!」
「剥奪しなくても、いいんザないかナ?」
「校長先生・・・!!」
そう言ってきたのは、我らが校長先生だった。校長先生は態度は軽いけれど、実は、生徒思いの面白い先生なのである。
(たまに暴走することもあるけど・・・)ボクらの一番の理解者だといっても、過言ではない。
「校長、そうは言っても、規則は規則です。邪魔しないでください。」
「そんにゃあ・・・」
校長先生の反対もむなしく、ボクらの『称号』の剥奪は、あっけなく決まってしまったのだった。
「あ~あ、『称号』剥奪されちゃったよ・・・。 これからボクらどうすればいいのかなぁ・・・?」
自己紹介が遅れました、ボクの名前は、松戸 博士(まつど ヒロセ) 世界一美しい『伝説の勇者』に、なるハズだった高校1年生さ!!って、気分をあげてみたけど、やっぱり、ノラないや・・・。
ボク、実は、異世界に行って冒険する高校の1年生なんだけど、たった今入学時にもらう、『称号』を、剥奪されちゃった・・・
『称号』っていうのは、入学時にもらう、自分の位みたいなものなんだけど、この学校は、冒険実習時に、ムチャをすると『称号』を剥奪されちゃうんだ。(ちなみに、3回ムチャをすると、退学。)で、ボクらは、そんなムチャを犯したから剥奪されちゃったってワケ。
『称号』っていうのは、冒険する人たちにとって、もっとも、重要なモノで、それがないと、他の冒険する人たちにバカにされちゃうんだ。ウチの学校は、原則、担任、副担任もふくめた、クラス全員で冒険するんだけど、『称号』を剥奪される場合、生徒のムチャを止められなかった責任として、担任、副担任も『称号』を剥奪されちゃうんだ。(ちなみに、先生達にも、『称号』は適用)
後日、副校長先生から、『称号』を取り戻すためには、「ムチャをせず、地道にがんばりつつ、冒険に良い成績を残すこと」が、必要だそうだと教わった。
この日から、ボクらの『称号』を取り戻すための、長い長い冒険が始まったのだった-・・・!!
続く!!
新生・あどでみあっ!!第1話