妄想と現実

想像をもっと・・・・・・・・・・。

女だって妄想する。

女だって欲しい時がある。

貪欲でないにがいけないの?

うつ伏せで、布団に潜り込めば私の頭の中遠くの方から貴方の声がする。

貴方の指先が、私の身体を這って、

私はうつ伏せになって腰を高く上げて

嫌ってほど振れば、奥へ奥へと貴方の大きくなった自身が私の子宮を揺さぶる。

「この、淫乱腰振って気持ちいいのか?」

「こっち、向け舌出してはしたなく喘げ。」

声のするままに、私は舌を出して、唾液を垂れ流して・・・・・。

「ふぅっ・・・。」

自分の声で我に返る。

私は一人布団の中でうつ伏せになって現実と妄想との境目で悶えている。

枕はほんの少し私の唾液で濡れている。

(いけない・・・。)

そう自分をたしなめるように私は立ち上がり、キッチンに向かう。

包丁を持って真剣に材料を切る。

耳にはイヤホンお気に入りの曲ちょっとセクシーな私のお気に入り。

黙って調理していると、やっぱり耳元で貴方の声が聞こえる。

「ちゃんと、料理しろよ?」

そう言って私の背後に立って貴方は私の下着に指を這わせている。

下着をずらされて、指が私の中に入って上下に激しく動かされる。

「なあ、なんで料理しててこんなに濡れてるんだ?ん?」

そう言って私の下腹部の先端を親指で貴方がグリグリと刺激してくる。

「はぁっ・・。」

そうやって私はまた自分の小さな喘ぎで現実に引き戻される。

現実ではお気に入りの曲が流れいて、私はきちんと材料を切り終わっている。

(落ち着かなくちゃ・・・・。)

私はイヤホンを外し

気分を入れ替えるように居間のテレビを付け、女の子座りになる。

テレビの音が遠く霞む、私は貴方の膝の上、貴方に背中を向けて

立膝で貴方自身を受け入れて・・・。

貴方は私の胸の先端を楽しそうに弄んで。

私は腰を左右に擦りつけて・・・・・・。

現実の私は床に腰を擦り付けて、妄想と同じくらい下着を濡らして

口元には唾液が垂れて指は自分の口の中

ぐちゃぐちゃといやらしい音が響いている。

貴方の上で喘ぐ私の下半身から響く音、

現実と妄想がシンクロする・・・・・。

遠くで聞こえている小さな音、私を呼んでる。

ハッと気がつくと鳴っているのは電話で。

私は電話を取る。

聞こえるのは・・・・・・・・・・・・・・。

妄想と現実

妄想と現実

  • 小説
  • 掌編
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2013-04-15

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