絶賛ちゅーにびょー
他人と変わらない毎日…
何か違うとすれば僕が中二病である、という事だけだろうか。
そんな僕も今年で中学三年生。
受験勉強のために学校に遅刻出来ない中で起こった小さな物語。
本当についてない。
昨日から嫌な予感はずっとしてたけど、今日は本当に酷い。
夢は悪夢、寝坊、宿題は終わってないし、ご飯も出来てない。
トドメを刺すかのように明るい空から滝のように雨が降っている。
僕は自転車で通学をしているから 止むを得ずレインコートを探し始めた。そう、時計を見るまでは…
「なんてこった、遅刻じゃないか!」
叫び声をあげながら自転車にまたがる。もちろん、レインコートなど着ていない。しかし、今はそんな事を考える余裕などなかった。
足をペダルへ引っ掛けると、全体重を足へとかけて車体を進ませる。思い鉄の塊はなかなか思うように進まない。同じ事を繰り返すうちにゆっくり前へ前へと…そして、次第に加速し始める。
やっとスピードが出始めた時には息が大きく上がっていた。
暑くなった身体に当たる雨の冷たさが心地よく、それ以上に顔に当たる雨が冷たかった。
足が重たくなり始めたため、疲れを紛らわせるために考え事をする事にした。
(この雨…なんか哀しいな…僕の今の辛さを表してるみたい…)
でた、チューニ!なんて自分でツッコミをいれながら交差点へ出ると、赤信号だったので慌ててブレーキをかけた。
「ううぅっ…」
ふと、隣をみると面白い形をした傘をさした見た目は…中学生だろうか?まだ幼い感じを残した少女が、横からはいる雨と風に身体を震わせていた。
それをとても可愛らしいな、と感じながら微笑ましく眺めていたら
「ピッピッピッ」
目が不自由な人のために…と、県が取り付けた、信号が変わったことを知らせる音が聞こえ、慌てて自転車を走らせた。
自転車を走らせながら、先ほどの可愛らしい少女を思い出してつい笑ってしまう。今まで辛いと嘆き、悩んでいたことを忘れ気持ちが幾分か晴れた。
それと、ほぼ同時に雨も止み、ふと思いついたのは…
「あぁ、この天気は僕の心だったのか」
今日も絶賛チュウニビョーです。
絶賛ちゅーにびょー
以上で本作品を終了させていただきます。
遅れながらですが、この作品は実際の個人、団体、事件など全く関係しない完全フィクション作品となっております。著作権はmococoに帰属させていただきます。
原作者の表示、非営利、改変禁止での利用を許可する、とありますが…個人的にはこの作品へのリンクなどを載せていただくと嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。