ノイズと脳味噌

ノイジーな音楽を耳に突っ込んで歩く。
自分の脳味噌におおきなバリアーをしてるような感じ。
頭の中が流れて行かなそうだし、誰かの思惑も入ってこない気がする。
ただちょっと、ノイズに抉られる。
ノイズに抉られて脳味噌が両脇からぐちゃぐちゃになっていく。
脳味噌から出た汁とべちゃべちゃの脳味噌のかけらがノイズ音楽の振動で揺れてあばれて動き出す。
そうして音楽と一体化してこね上がったそれらは突然私を怒り出す。
ウナコーワクールのキャラクターみたいな手足をもった生物となり私を罵倒し始める。
ノイズの音の動きに合わせながら軽快に華麗に私に詰め寄ってくる。

ノイズと脳味噌

ノイズと脳味噌

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-12

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