いびき

いびき

いびき

 もういい年をした人間(女性)なのだが、いびきがひどい。
 一番初めに指摘されたのが、実家に泊まりに来た叔父からであり、いっしょに寝たいとせがんだ四歳児の頃だった。その夜、叔父は一晩中寝付けなかったそうだ。

 無論、自分のいびきを聞くことはできない。その被害を受けているのは同じ部屋で寝ることになる主人である。先日も、「いびきがうるさくて寝つけなかった」と言われ、とうとう自分も重い腰を上げる決心をした。

 果たして自分のいびきに対して何を行うことが適しているのか。今は安価でお湯で型を取るようなマウスピースも販売していることは知っているが、使用中に咽喉に落ち込んで窒息しては元も子もない。これはきちんとした検査を行い、適切ないびき対策を行わなければ、と考えたのだ。

 幸いにも、現在居住しているエリアからそう遠くないところに専門のクリニックがあることを知り、問い合わせを行った。相当な費用がかかりそうではあるが、今まで他の医療機関で聞いていた額よりは納得がいきそうなところである。他の医療機関に問い合わせたら、突然「一泊四~五万円の検査からです」と言われ、納得がいかず、通院をやめたこともあったぐらいだ。

考えてみると、もう何十年もいびきをかき続けていることになる。周囲の人間もよくぞ耐え続けてきたものだと思う。修学旅行や合宿等でも、大いびきをかいていたのだろうか。恥ずかしいと思う以上に、他人に迷惑をかけてきたな、という気持ちでいっぱいである。

専門のクリニックは耳鼻科を中心に様々な科のスタッフが中心となって構成されているようである。特に予約は必要ないとのことであったため、来週にでも初診の通院を行う予定である。耳鼻科は苦手(前々回参照)であるが、このいびきを何とかするためであれば仕方がない。

またオエッとくる検査がなく、スムーズに検査が進み、いびきの対処法が早く見つかりますようにと願うのみである。

いびき

いびき

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-12

Copyrighted
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