性同一性障害【女性版】
性同一障害者【女性版】
【一話】
「だからなー! そこがオカシイって言ってんだよ! いいかぁ! 普通の男はなあ! 女の下着の一つ一つにフェチがあってストッキング一つとっても様々なフェチ! いわゆる変態がいるんだ! 分るか!? もしもお前が本当に男だというなら! 女物の何かに興味が沸かなきゃオカシイって言ってんだよ。 分るか~!?」
工藤伸介は大声を張り上げて床に胡坐する俺に四つん這いで近づいてきて顔を正面に向けた。
「まだ分んないのか!? 身体が男だろうと女だろうと頭の中が男だというなら女物に興味を持って当り前だと言ってるんだ! なのにお前はどうだ!? 一つとして興味が沸かないってのはオカシイだろ!? 違うか!? 頭の中が男で女に興味なきゃ、それはホモって言うんだ! 分るかあ!! お前はホモかあ!?」
両手で身体を支え後に上半身を反らす怜奈(おれ)に言い寄る伸介は、目くじら立てて顔を引き攣らせ鼻息を大きくした。
「世の中にはなあ! 病人装って女装したりする男の変質者が溢れてるというのに、お前ときたら男だ男だという割りに何にも女に興味は沸かないと言い張るし。 お前に惚れてる俺の身にもなれ! いくら幼馴染だからってノーブラでランニングシャツ着てトランクス履いて胡坐はねえぇーべー!? だいたい俺は一体何処見りゃいいんだよ!! 乳首は透けて見えるし脚はスラリとして美味そうだしよ! 男にだって貞操観念はあるんだぞ! それをお前ときたら!」
更に五十センチ下がった怜奈(おれ)に追い討ちかけてツバを飛ばす工藤伸介は顔を真っ赤にして俺の胸をチラチラと見た。
伸介:だいたいお前、俺が怖くないのかあー!? 俺はこのままお前を押し倒すことも出来るんだぞお!! それをお前は!!
顔を真っ赤にしてツバを飛ばす伸介。
俺:毎回、毎回よ。 よくも同じこと言ってて亜は無いなお前… もううんざりなんだよお前の説教。 やりたいならやれよ! ほら! オッパイ吸ってアソコ弄りたいんだろ! バカバカしい! ほら! バタッ!
言い寄る伸介の前で床に仰向けに倒れた俺は天井を見て面倒くさそうに言葉を吐き捨てた。
伸介:だからな! 女なら女らしく恥らえ! 男ならホモじゃねえって俺を怒鳴り散らせ! どっちかにしろって言ってんだ!
編む毛になって俺から視線を外して怒る伸介。
裕子:入るわよ♪ まーた喧嘩してる♪ 伸ちゃん無駄よ無駄♪ 怜奈に何言っても無駄だからね~♪ 抱き付いてチューくらいしちゃいなさい♪
ジュースを持って部屋に入った俺の母親の裕子は俺と伸介を将来結婚させたがっている一人だった。
伸介:おっ、 おばさ~ん……
拍子抜けしたようにガックリ肩を落として俺から後退りして離れる伸介は、部屋に入ってきた俺の母親を見てうな垂れた。
裕子:ほらほら怜奈もトッとと起きてせめてブラジャーくらいしなさい♪ 最近じゃ男性用のブラもあるくらいだもの、貴女がブラをしても可笑しくないでしょ♪
床に両膝ついて小テーブルにジュースを置いた母は俺の胸を見て噴出し笑いした。
伸介:そうそう! オバサンいいこと言うぅ~♪ 男がブラジャーしてるんだから当然、怜奈も男ならブラジャーするはな! そうそう、オバサンの言う通りだ♪
両手を胸の辺りで絡ませて母を嬉しそうに見入った。
俺:だったら伸介ー! お前がブラジャーして街中歩いてみせろよ~♪ フッ♪ 男ならブラできるんだよなあ~♪ フッ♪
勝ち誇った俺はジュースを飲みながら前屈みで伸介を笑って見据えた。
伸介:えっ!?? はぁ~~!? まったくお前ってヤツは……
追い込まれて唖然とする伸介は再び肩を落として母を見ると母は首を左右に振って部屋を出て行った。
俺:なあ、伸介。 お前、俺の身体。 味見したくて仕方ないんだろ? だったらいつでも味見していいんだぞ。 どうせ将来は、穴も塞いで邪魔な胸も取っ払うんだし。 お前になら幼馴染だし好きにさせてやるぞ。
体育座りして両ひざを抱える俺は伸介に淡々と言い聞かせた。
伸介:この口がそういう馬鹿なことを言ったのか!? おい! この口か!!
頭に来たとばかり四つん這いで俺に近付いた伸介は突然、右手で俺の頬っぺたを抓んで引っ張り揺らした。
俺:痛ええぇー! 痛ててててててて! よせ伸介!! いてえぇー!! くそおお!!
左頬を思い切り抓られた俺は伸介の頭を右手で押して引き離そうとしたが駄目で逆に俺も右手で伸介の左頬を抓り返した。
伸介:痛てえぇぇー! こなくそおぉ!! うりゃあぁ!!
俺に抓られた伸介は飛び上がって痛がったものの益々俺の頬を抓る力を増した。
「くそお! これじゃあラチがあかない! 最終兵器を使うか! うりゃあぁぁー! プルプルプルプルプリイィーーーン♪」
俺は背筋を出来るだけ伸ばして上半身を左右に激しく振って乳房をプルプルと震わせると、伸介は揺れる乳房に目を奪われ思わず俺の頬を抓る手を引っ込めた。
伸介:くそおお! 汚ねえことしやがる!! 男だ男だと言うくせに女の武器を使うたあぁ! ふてえぇアマだあ!!
俺から離れた伸介は正座して俺に罵声を浴びせ、俺は勝ったことにヘラヘラと笑って見せた。
裕子:入るわよー♪ ねえ、伸ちゃん、お昼一緒に食べましょう♪ 伸ちゃんのもあるから~♪ ホラ! 怜奈も来なさい。
部屋を訪れた母は伸介を昼食に誘い伸介は俺に議論負けして肩を落として立ち上がった。
工藤伸介は近所に住んでいる俺の母親である裕子の無二の親友の子で、俺と同じ高校に通う高校二年生で俺とは幼稚園も小学校も中学校も同じ学校の幼馴染だった。
俺は俗に言う性同一性障害で、まだ医療機関から認定は受けていないものの、将来的には身体を改造して男になろうと思う一途な男と女の中間的な人間だ。
まあ、幼稚園時代から自分の性に違和感を持ち始めるという典型的な障害者で一応今のところは父親の洋三も母親の裕子も俺の意思を尊重してくれる形にはなっている。
裕子:で、どうなの? 伸ちゃん。 お父さんの転勤の話しなんだけど、単身になりそうなの?
三人で冷やしソーメンを食べる昼食で伸介の父親の転勤話しを持ち出す裕子は伸介を見詰めた。
伸介:うん。 一応今の段階だと単身赴任てことになってるけどね…… 俺の学校のこともあるし……
話しが煮詰まっていないことを匂わせた伸介は一瞬、寂しそうに俺をチラッと見た。
俺:もしさ、伸介の母ちゃんも付いて行くってなら、伸介は俺んちに住んで学校通えばいいじゃん。 うちの親父もそれでいいって言ってるしさ。
数回頷く母を見てから左に居る伸介に視線を合せる俺。
裕子:伸ちゃんのお母さんもそれで良いって言ってるし問題はないわよね♪ 転勤ったって電車で日帰り出来る距離だし♪
元気のない伸介を励ます母。
伸介:うん。 親父は一緒に来て欲しいみたい感じなんだよね……
母も俺も言葉を一瞬失い重苦しい空気に一変した。
伸介の親父の転勤は栄転で今の支店管理職から支店長への昇格人事で、親父さんにしたら家族みんなで来て欲しというのが本音のようだった。
ただ伸介の学校のこともあって伸介の母は俺の母の裕子に伸介を託して自分が親父さんについていく道を模索していた。 そしてそれから一週間、毎日のように俺の家に来ていた伸介はパッタリと来なくなっしまった。
心配した母の裕子や俺は伸介に電話してみようと思い立った日の夕方、ヒョッコリと顔を出した伸介に安堵して茶の間を明るい雰囲気が包んだ。
そしてその一時間後、二階の俺の部屋に来た伸介はドアを閉めると突然、椅子に腰掛ける俺の目の前に土下座した。
「頼む! 俺の親父が転勤で俺は夏休みで転校するんだ! この通りだ! 休みの間だけ! この家にいる時だけでいいから女の格好してくれ!」
俺の目の前に土下座した伸介は顔を上げてボロボロと大粒の涙を床に零して目を充血させ、訴える伸介からはいつものフザケた様子は微塵も感じられなかった。
むしろそんな伸介を見た俺はそれに圧倒され息を飲んで固まり、返す言葉も何も見つからずにそのまま伸介を見据えた。
「夏休みの後さ、家族で引越すことに決まったんだ…… もうこの街で暮らすことはないんだ。 俺に! 俺は昔の怜奈を見せてくれ! この通りだ! 頼むうぅ!!」
目を真っ赤にして頼む伸介に俺は無言で頷くと、伸介は床に額をつけて暫くの間、号泣して喜び三十分後、伸介は俺に視線を交わらせ無言で帰っていった。
そして夏休みに入った日の昼過ぎ、パートに出かけている母の居ない時間帯に伸介が家に顔を出した。
伸介:これ。 多分、サイズは合うと思うから♪
床に胡坐する伸介は大きな紙袋を二つ、嬉しそうに満面にして俺に手渡した。
俺:え!? 何だこれ?
伸介との約束を完全に忘れていた俺は手渡された袋の中身を見て仰天して、伸介の嬉しそうな顔と紙袋を見往復させた。
紙袋の一つ目は女物の下着とストッキング類がゴッソリ入っていて、二つ目の紙袋にはプリーツスカートやワンピースの他にショートパンツなんかの衣類がゴッソリと入っていて俺は胸糞の悪くなるのを感じながら顔に出すまいとした。
俺:だけどお前… よくこんなモノ揃えられたなぁ~ 変態扱いされなかったか~?
伸介の顔をマジマジと見た俺は、袋の中から取り出したフリルたっぷりの薄ピンク色のパンティーを顔を顰めて見た。
伸介:恥かしかったけど頑張って買って来たんだ♪ 俺の想い出のために嫌な思いするお前の気持ち考えればどうってことなかったよ。
爛々と目を輝かせてパンティーを見る俺を見詰める伸介は、恐らく俺が履いたところを想像していたに違いない。
俺:てか、下着まで女物じゃなくてもいいんじゃないのか!? 別にお前に下着姿とか見せる訳じゃあないんだからよ!
フリルのパンティーを紙袋に仕舞う俺の言葉を聞いた伸介は突然、ガックリとうな垂れて涙をポタポタと落とし始めた。
伸介:………
無言で涙を零して暗い空気を漂わせる伸介。
俺:いや! いい! 下着姿くらい見せてやるよ~ あっ! そ! そうだお前の大好きなパンスト姿も見せてやるよ♪ あっははは♪ 一緒に想い出作ろうぜ♪ な! 伸介!
泣かれることに弱い俺はレディースコミックのような展開で下着姿を見せることを承諾した。
そして俺は伸介を部屋から出すと紙袋の中から選んだフリルのタップリついた薄ピンク色のパンティーを履くと、続けて「よくサイズ分ったな~」と、思いながらBカップ同色のブラジャーを装着したが、女物の下着を付ける俺の中では壮絶な葛藤があったのは言うまでもない。
更に不慣れな俺のためにと伸介が用意した軍手を使い、女を強調するライトブラウンのパンティーストッキングを割目にシームを合わせるよう苦慮しながら履き、ピンク色の膝上フレアーと白の半袖チュニックで上半身を隠すと、何とも下半身に張り付くパンストとヒラヒラするスカートに激しい嫌悪感を覚えながらも部屋の中をグルグル回って歩いてみた。
パンティー自体は今の性器にピッタリとフィットしていて機能的には特に問題はなかったが、スカートを捲り上げて下半身を見た時のパンストの切り替え部分と縦に伸びるシームに恥かしさを覚えた。
俺はパンティーとパンストを見て、こんなものを好んで履く男の心理はやはり「変質者でしかない」と、うな垂れた。 そして男の性器の形を下半身に重ねて見た瞬間、激しい嘔吐に見舞われながら、息を整えてドアの向こうにいる伸介に声をかけた。
すると伸介は込み上げる喜びを押し殺しつつ顔を緊張させてソロリソロリと部屋に入るとドアを閉めて後姿の俺を見据えた。
伸介:すまない怜奈……… お前にとっては屈辱的かもしれないがとても似合うよ………
喜びを喉に押し殺す伸介はゆっくりと俺の横を過ぎて俯く俺の真ん前に胡坐して座ると、下から俺の顔を見上げた。
そして再び無言の俺のパンストに包まれた両足の爪先からゆっくりと視線を上げてくると、両手を縦に差し出して触れて見たいといわんばかりの表情を困惑する俺に見せた。
俺:もういいだろ…… もう元に戻っても。 窮屈なんだよこの格好……
伸介をマトモに見れない俯く俺は恥かしさに顔を熱くさせ、伸介の視線から逃れるように首を左に回した。
伸介:俺は今日一日、ここにいるからそれまではそのままで居てくれないか…… オバサンが帰るまでていいから…… 頼むよ! 怜奈!
俺の前で両手を絡ませて拝む伸介に俺は黙って頷くとそのままベッドに腰掛けた。
そしてニコニコと笑顔で俺の身体を見入る伸介の熱い視線に、俺は重苦しい時間の中に居て、時計の音だけが耳に刺さるのを感じ、我慢も限界とばかりに立ち上がった。
俺:うわあああ! もう限界だ!! この姿で居ろってんならせめて座り方ぐらいは自由にさせろ!!
突然の大声に驚く伸介を前に俺はスカートを「バサッ!」と、持ち上げて床に胡坐座りした。
伸介は一瞬見えた俺の太ももに目を釘付けにして固まると胡坐座りから突然の体育座りに転じて両手を膝に置いた。
俺はその瞬間、伸介が一物を勃起させたのではないかと疑心の目を伸介に向け、伸介は俺の視線から逃げるように突然、辺りを見回した。
俺:伸介! 胡坐してみろ。 胡坐して見ろって言ってんだよおお!!
体育座りする伸介に四つん這いで近付いた俺は、伸介の体育座りを力任せに崩させた。
伸介:よせ! 怜奈! やめろ! 怜奈!! うわあああっ!
伸介は俺の手を振り払いながら体育座りのままで真横に転倒しそれでも両足を開こうとしなかった。
俺:お前。 起ってるだろ。 幼馴染のスカートの中を見て勃起させるなんてよ~ あんまり酷くないか~ もう約束なんか糞喰らえだ。 俺を性の対象として見たお前が悪い。
伸介は俺の言葉を聞いた瞬間、俺の傍に四つん這いで這ってくると正座して見上げた。
伸介:待て! 早まるな怜奈! 確かに… 確かに勃起してた。 それは認める。 でもそれは女の子の怜奈を見てことで、普段の怜奈を見たからじゃない! 可愛い女の子をみたら男なんだから誰でもそうなるし、目の前にいるお前は女の子になった怜奈だろ! だったら勃起しったて仕方ないじゃないか!
慌てて自分の持論を展開し正当性を訴える伸介は身振り手振りを交えた。
俺:そんなこと知るか! 俺はこの服を着てくれと頼まれただけで女になれと言われた覚えはないぞ! いくら俺との仲だからって理不尽だろ! 俺の身にもなってみろ! 伸介!
目の前に正座して正当性を主張する伸介は俺の言葉にガックりとうな垂れた。
突然、大声を荒げて立ち上がった伸介は俺目掛けて突進すると体当たりして俺をベッドに押し倒した。
伸介:お前! 俺に味見してもいいって何度言ったか覚えてるかあ!! 俺はお前が大切だから我慢してたんだあー!! それをお前は俺を虐めて楽しんでたんだろおぉー!! 畜生おおぉー!!
俺の顔を両手で押さえて大声を発する伸介は見たことがないほど形相を変化させていた。
俺:降りろおー! 重たい! こら降りろ伸介!! そうだあー!! 俺は何十回もお前に俺の身体を味見しろって言ったよおぉ!! この意気地なしがよおぉー! 俺が男になるまえにお前になら味見されてもいいって思ってたよおー! だからどうしたってんだあ! どうせ何も出来もえんだろおうー! この腰抜けがよお! どうせ俺のこと想像してマスかいてたんだろおー! 何も出来ねえならどけえぇー! 糞重たい!!
怒り狂う俺は伸介を退かそうとモガイタ。
伸介:畜生おおおぉぉーーー!! 畜生! 畜生! 畜生おおぉぉーーー!!
俺の言葉にキレたように伸介は突然、何度も叫んだ。
伸介は俺の着ている白いチュニックを裾から首へ持ち上げるとブラジャーの両肩紐を下へ引き降ろし、両乳房を「ガバッ!」と、掴むと乳首に吸い付いて来た。
まさか本当にやるとは思っていなかった俺は、痛いほどに掴まれた乳房に「よせ! やめろおぉー! 伸介! 痛てえぇー! 落ち着けえぇ!」と、首を左右に振り身体を捩って叫んだ。
そして生まれて初めて初めて吸われた乳首から来る薄っすらした刺激に赤面し、スカートの中に入れられた伸介の手に驚いて声を喉に詰まらせた三十分後、俺は部屋の中に呻き声を発した。
「痛ええぇぇぇーーーー!!」
ゴリゴリと硬いモノが俺の中に入って来て俺は逃げようと身体を上へ上へとミミズのように這ったが、追いつく伸介はその硬いモノで俺の処女膜を喪失させた。
十五分後、俺はベッドの上に半裸状態で両腕で乳房を隠してうつ伏せになり咽び泣いて涙でシーツを濡らし、伸介は俺の左側で俺の右肩に手を置いてジッとしていたが、その手を尻に置いて滑らせた瞬間、俺は背筋に走った氷のような冷たさに後にいる伸介を背中越しに突き飛ばした。
伸介は床に吹き飛んで無言でいたが、俺は鮮血に染まったピンク色のスカートを脱いで伸介に丸めてブツけると、続けざまに鮮血の滲んだベッドシーツをも剥ぎ取って丸めて投げつけた。
そして俺の泣き顔を見た伸介はサッと俺から視線を外すと俺に「オバサンに言うよ。 お前の処女を貰ったって……」と、ボソっと呟いて立ち上がった。
俺:よせ! やめろ!! 何を馬鹿なこと言ってんだよ!! こんなこと知られたら俺は! 俺はあぁーー!!
ベッドの上に立ち膝をした俺は慌てて伸介に手を伸ばして制止した。
伸介:だったら俺の言うこと聞けよ… お前はさっきまでのお前と違うだろ。 俺たちはもう他人じゃないんだ。 お前は俺の女になったんだからさ。 お前が何と言おうと俺がお前から処女を奪ったのは紛れもない事実なんだ。
俺の顔を見ることの出来ない伸介は舌を向いたままボソボソと独り言のように語った。
俺は伸介の言葉に形勢が逆転してしまったことに愕然として、剥ぎ取られたパンティーの上にペタリと嫌いで仕方のなかったアヒル座りをしたことにも気付いていないほどショックを受けた。
すると伸介は俺のいるベッド左前に全裸のまま腰を降ろすと、俺に「お前の身体、甘い香りがしていい匂いだったよ…」と、ポツリと呟いた。
「畜生おおおぉーー!! バシッバシッバシッ!」
俺は伸介の言葉に怒りが爆発して伸介の背中を両手で何度も叩いたが、伸介はその痛みに耐えるようにそこから動かなかった。
叩いても叩いてもビクともしない伸介を見ているうちに、女の身体の自分と伸介の筋肉質な男の身体の違いがヒシヒシと俺の心をいた目つけていった。
そして俺はベッドから降りて伸介の前で全裸になると、隅っこに置いといた男物のトランクスを履こうと拾い上げた時、伸介は俺に「お前のはこっちだよ」と、袋から出した白いパンティーを取り出して俺に放り投げると「オバサンが戻らないうちに汗を流してこいよ」と、小声を発した。
俺はパンティーを右手に力を込めて握り締めると伸介はスリップとブラジャーをも俺に放り投げてよこし、伸介を泣きながら睨み付ける俺に「女の子の下着はそれだろ」と、俺を見ずにボソッと放った。
俺は放り投げられた女物の下着を持つとそのまま全裸のままで、伸介の前を通り一階の風呂場へと足を急がせた。 そしてシャワーの下で伸介に女として扱われたことに悔し涙を流した。
すると突然、風呂場のドアを開いて驚いてドアを見ると全裸の伸介が立っていたことに仰天して乳房を隠してその場に斜屈んだ。
「俺たちはもう他人じゃないんだからシャワーくらい一緒でも問題ないだろ。 ましてや男同志なら尚のこと問題ないだろ…」
乳房を隠して斜屈む俺の横に来た伸介は、俺の尻をペチッと軽く叩くと俺の使っていたシャワーで身体を洗い流すと石鹸でスポンジを擦り泡立てて身体を洗い始めた。
俺は平気な顔して身体を洗う伸介が別人のように思えながらも、恥かしさに斜屈んだまま動けなかった。 すると伸介が俺に「おい。 お前も早いとこ洗わないとオバサン帰ってきて不審に思うぞ」と、俺を即して再び俺の尻を軽くペシッと叩いた。
俺を抱いたことで自信をつけたのかドッシリと構える伸介の横で恥かしがる俺は、堪らないほど惨めで動けなかった。
すると身体を洗い終えた伸介が突然、俺の右腕を掴んで自分の方へ引っ張って「ほら! サッサと洗えよ」と、自分はその場から立ち上がって俺の後ろに移動した。
俺は目の前の鏡の前で両腕で乳房を隠すと、突然伸介は俺の真後ろで斜屈んで泡だったスポンジで俺の肩を洗い始めた。
「よ! よせ! くすぐったいだろおう! あっは♪ こらこらよせってえぇ♪ あっひゃひゃひゃひゃ♪」
両手をクロスさせて乳房を隠す俺の肩や尻や脇腹を洗い始めた伸介に、俺はそのくすぐったさから大笑いして身悶えして笑い声を上げると、伸介もまたそんな俺を見て笑いながら浮かべて泡立つスポンジを動かしそして俺がウッカリ乳房から両手を放すと、スッと俺の両腕の下から差し込んだ伸介の腕は俺を抱き締め、そのまま二つの乳房に両手が這わせられた。
その瞬間、乳首に擦れた伸介の手の平に俺は「アンッ!」と、無意識に喘ぎ声を上げて首を後に仰け反らせると、伸介の泡立つ両手はそのまま俺の二つの乳首を手の平で滑らせてクリクリと擦り始めた。
俺は伸介の手の平に逃げることも出来ないままされるがままに陥り、そして心地よさの中で気付けば伸介の右手の指が俺のノリトリスを回し滑らせていた。
ビクンビクンッと大きく身体をショックさせると背中に当る硬いモノに身をすぼめる物の、乳首とクリトリスからの刺激は俺の身体を後に居る伸介に密着してしまった。
オナニーなど意図的に避けていた俺にとって、乳首とクリトリスを他人に同時に弄られることなど想像も付かない出来事だったが、弄ったことのない部分からは想像を絶する快感が俺の脳天をぶち抜いていた。
そして想像だにしたことのない自分(おんな)の鳴き声が止め処なく風呂場に響き、後にいる伸介に聞かれていることに俺は泣き出してしまいそうなほどの恥辱を感じていた。
伸介は俺の右耳元で「はぁはぁ」と、吐息を荒くして俺の背中に硬いモノを縦に擦り滑らせ乳房を回し滑らせる左手の速度を上げると、俺は椅子に座る腰を左右に振って身悶えしクリトリスから徐々に下へ滑り降りる伸介の指に開いた両脚をギュッと閉じてしまった。
だが伸介は直ぐに俺の両脚を開かせて滑り降ろした指で尿道をクリクリと滑り回しその指を更に押し下げてきた。
「あああんっ!!」
伸介の指が俺の中への入口付近をクチュクチュと愛液に絡んだ音を出した瞬間、俺は堪りかねて両脚を閉じて腰と首を仰け反らせた。
すると伸介は俺の右耳元に「開いて…」と、虫の羽音ほどの声で囁くと、俺はもっと弄られたいと泣きそうな顔して両脚をゆっくりと開いた。
そして背中に感じる縦に擦れる伸介の硬いモノと左乳首、そして入口への弄りで俺はエクスタシーというものに入る寸前にまで上り詰めた瞬間、熱い何かが俺の背中に下から上に勢い良く滑り飛んだ。
伸介はその瞬間、深みのある重たい唸り声を上げそしてその数秒後、俺はエクスタシーというモノに飛び込んで伸介に抱かれたまま気を失った。
数分後、湯船に背中を凭れさせている俺の頬を心配そうにペチペチと軽く叩く伸介の顔が空ろな俺の目に飛び込んできた時、何故か俺は泣きながら伸介に抱き付いていた。
【二話】
床に両脚を伸ばしてベッドに背中を凭れさせボーっとしている俺は、黒のタイツ生地のニーソックスに青いショートパンツと水色の半袖シャツを着ていたが、自分で着た記憶がなく恐らく伸介に言われるがまま着替えたのだと思った。
長い眠りから覚めたようなフンワリした意識の中で自分の身に何が起きたのか途切れ途切れの記憶を蘇らせたが、風呂場からどうやって二階のこの部屋に辿り着いたのかさえもが幻のように思えた。
伸介はベッドに寄りかかる俺の左横で両手を枕にして眠っていて起きる気配なく、俺は自分の両脚の爪先をジーッと暫く見ているうちにそのまま眠ってしまったが、母の帰宅した声で目覚めるとそこには伸介の姿はなかった。
そしてその日の夕方、女物の下着の上にスウェット上下を来て夕食を済ませた俺はフロに行くのが面倒なって夜の十時過ぎに部屋の灯りを落としたが、目を閉じると伸介にされたことが頭に浮かんできて苦しくなってガハッと掛け布団を剥ぐった。
頭を冷やそうとベッドから降りて開いた窓の網戸越しに伸介の家の方向に目を向けると、母、裕子がずっと前に自分をよく見なさいと持って来て置いた右側に立てた等身大の映る鏡が目に入った。
そして何気なく鏡に目を移動すると窓辺にパンテイーとブラジャーをした俺の横姿が映っていることに気が付いて、ベッドで伸介に舐められた太ももや尻を見詰めながらそこへ右手を這わし、鏡に正面を向いてブラの上に両手を這わした。
伸介に舐められて吸われた身体の箇所を鏡の前でゆっくりと回りながら目で追うと、大きな溜息と共に初めての快感と官能を俄かに思い出した俺は、伸介が置いて行った紙袋の中から新品のブラウンのパンティーストッキングを取り出すと、暗がりの中で軍手を付けて下半身を包んだ。
そしてベットに横たわると伸介にされたように届く範囲で両手の指をパンストに包まれた下半身に滑らせて「気持ちいい……」と、素直に一人囁くとその心地よさにウットリして両手を滑らせ続けた。
俺は立ててあった鏡をベッドの横に据え付けて再び横になるとブラジャーを外し自分の顔を見ないようにして伸介にされたように乳房を揉も回し、そして回しながら乳首に指を絡めた。
「ビクンッ!」
強い刺激が俺の脳裏を突いて首を仰け反らて尚もその手を止めずにいると、反応した乳首が勃起していることに気付いた。
俺は伸介に勃起した乳首を見られた上に吸われたのだと両手で乳房を弄りながら顔の火照を感じ、閉じてしまう目を無理して開き鏡を横目に弄る乳房のプルプル感に恥かしさを覚えた。
そして乳房を片手で弄りながらパンストに包まれた太ももを別の手で滑り回したものの、同じ快感は得られなかったことに物足りなさを覚えた。
俺はベッドの上で三十分以上も伸介にされたことを思い出しながら鏡を前に恥かしい格好をして鏡に映る自分(おんな)の身体をもてあそんだ。
『俺がお前なら… はぁはぁはぁ… 毎日でも鏡に映してこの身体をもてあそんでやるんだがな。 はぁはぁはぁはぁ… 心が男で身体が女だなんてこれ以上の幸せはないぞ……』
ベッドの上で俺の乳房を掴んで勃起した二つの乳首を貪る伸介の言葉を思い出しながら、俺は鏡に映る二つの乳房を伸介と同じように掴んで時折、片手を放して乳首を指で抓んでクリクリ弄り、喉の奥に激しい喘ぎを押し殺した。
そして伸介がパンストとパンティーを両手で降ろしながら舐めまわした箇所を両膝立てて両手の指を滑らせ身悶えした俺は、パンストとパンティーをスルスルと脱ぎ捨て脱いだばかりのパンティーをそのまま自分の顔に近づけた。
『女の汚れと汁がタップリと滲み込んだパンティーは男にとってどれほど御馳走か… 童貞男の俺には堪らん匂いと味だ!』
伸介の荒い吐息交じりの言葉を思い出した俺は、自分の履いたパンティーを裏返しにして鼻先に近づけると汚れと愛液の付いた当布を思い切り吸い込んだ。
その瞬間、俺は凄まじい胸糞悪い臭気に乳房を揉む手ょ止めてガハッと起き上がると「オエェェー! グエェー!」と、ベッド横に置いた屑篭に激しく嘔吐した。
「無理だ! こんな臭せえもの、もう嗅げねえし舐めれねえ~!!」
俺は愛液の付いたパンテイーを床に放り投げるとティシュで割目を拭いて屑篭に入れ、起き上がって息を整えながら「伸介の鼻が異常なのだ」と、自分に言い聞かせた。
そして俺は何をやっているんだと軽い自己嫌悪に陥り肩をガックリと落として両手を投げ出し、一息ついてからベッドを降りて鏡を片付けると別のパンティーを出して履くと、ベッドに腰を降ろして窓の外を眺めた。
翌日、眠れぬ夜を過ごした俺はフラフラ状態で目を覚ますと誰かの視線に上半身を跳ね起こした。
「よ! やっとお目覚めか♪」
伸介はブラジャーを着けて寝た俺を見てニコニコして床に胡坐をしていたが、床に投げ捨てたブラウンのパンストを丸めて手の平で弾ませて遊んでいた。
俺:またやりたくて来たのか? 悪いけどもう駄目だからな! 処女、お前にやったんだからもういいだろ。
ボサボサの髪の毛を手串する俺は掛け布団を剥いでベッドの上に胡坐をした。
伸介:ああ。 うん。 したくなったらまた腕ずくで無理矢理するからいいよ♪ それよりちゃんと約束守ってくれてたんだな♪ 嬉しいよ。
手の平で丸めたパンストを弾ませる伸介は俺の顔を見ぬまま憎まれ口を叩いた。
俺:そうそう何度も味見されて堪るか。 それに!? あれ!?
ベッドから降りた俺は屑篭に掛けておいた使用済みのパンテイーがないことに気付いて辺りを見回した。
伸介:これだろ? 探し物は? 朝からこんな刺激的なモノを味わえるとは思わなかったよ♪ まあ、悪く思うな♪ タップリ匂いと味を楽しませて貰ったよ。
悪ぶる様子なく俺の愛液のついていたパンティーを俺に見せつけた伸介。
俺:お前なあ! 人のモノを勝手に!
赤面して俯く俺は匂いを嗅がれ味見されたことに恥かしくなってそれ以上言えなくなった。
伸介:お前、昨日の夜、俺とのこと思い出してオナニーしたんだろ? パンティーにベッタリ汁が付いて乾いてたよ。
平気で俺を辱めることを言う伸介を俺は赤面しながら睨み付けた。
俺:フザケんなよ!! この野郎! バシッ!
伸介の右頬に左手で平手打ちした俺は、倒れた伸介の尻をボールのように蹴ると、伸介は無言で耐えて起き上がると、突然俺をベッドに突き飛ばして両手首をベッドに押し付けた。
伸介:その辺で勘弁しろや… 実は俺もな♪ お前を思い出して六発もセンズリしちまったよ♪ もうヘトヘトだ♪
ニヤニヤして真上から俺の顔を見る伸介。
俺:畜生!! 離せ! 離しやがれ!!
首を左右に振って伸介の視線をかわす俺は力一杯の反撃を試みたものの伸介には通じなかった。
伸介:おいおい、あんまり大声出すなって♪ オジサンやオバサンが見に来たらどうすんだ? 俺とお前のこの状況と、お前のその格好? 俺は別に構わないぞ。 俺がお前に惚れてるのは二人とも知ってるからな。 まあ、取敢えず静かにしろ。 いいな。
ニヤニヤして俺を脅迫する伸介は嫌らしい笑みを浮かべて俺を押える両手を離した。
俺はその瞬間、伸介の頬を平手打ちしてやろうと身構えたが、一階から両親が上がってきて恥をかくのは自分だと、その手を引っ込めた。
俺:早く降りろよ! いつまで乗ってんだ!
両腕を身体に沿って下に下ろした俺はニンマリ笑む伸介を退かそうと身体を跳ねさせた。
すると、伸介は首を横に回した俺の耳元で「悪いようにはしにいから黙って目を閉じろ…」と、耳元で囁いたことで、俺は「犯られる!」と、焦って伸介を退かそうとしたが伸介は「大声出すなってぇ…」と、俺を脅迫して俺の左耳たぶを口に入れて舐めまわした。
俺:ヨセ! 伸介! やめろ!! あんっ!
耳たぶを口に入れて舐めまわす伸介に声を絞って制止した俺は両手で伸介を引き離すべく力を入れて押し付けた。
だが伸介の力は強くて俺の力など屁のようにあしらわれ、そして伸介は俺に押し付けられながらも俺から右手でパンティーを剥ぎ取り膝まで降ろした。
俺は伸介の理不尽な振る舞いに泣きそうになりながら抵抗を続けたが、膝まで降ろされたパンティーは伸介の足で完全に脱がされ下半身を伸介の前に晒された。
すると伸介は右手の中指を自分の口に「チュポッ」と、入れ両足で俺の足を開き唾液の付いた指で俺のクリトリスを滑らせた。
「あんっ!!」
突然の刺激に腰をビク付かせた俺はヨガリ声を上げ伸介を押し付ける両手から力が抜けた。 伸介は荒い鼻音を俺に聞かせながら左手で俺からブラジャーの肩費も降ろすと突然、左の乳首に吸い付いて来た。
俺はその強い刺激に大声を発しそうになったが一階に聞こえたら大変なことになるとその全てを喉の奥に押し留めた。 だが、伸介は幸いとばかりに俺のクリトリスを弄りながら乳首に吸い付いて俺から全ての力を奪った。
そして伸介の指はドンドン下へと滑り移動するとヌメル俺の部分に指先が入ったことを肌で知った俺は、閉じようとしていた両脚からも力を奪われた。
「嫌らしい女だなお前… こんなにヌルヌルさせやがってよ~♪」
伸介の言葉に悔しさを滲ませる俺だったが全身から抜けた力は復活できず、ただ乳首を吸われてヌメル部分からの刺激に身悶えするしかなかった。
そして伸介の指は少しずつ奥へ奥へ入るにつれ俺の頭の中は真白に靄が掛かって行った。 燃え尽きそうな快感(しげき)の中で俺はベッドシーツに指を震わせ、両脚を広げさせ膝立ちさせられてることにすら気が付かなかった俺はヨガリ声を発してた。
だが伸介の俺の身体を味わう営みは止まることなく自らも全裸になった伸介は俺の両脚を開かせると、半濁音の音を立ててヌルヌルした部分を舐め回し始めた。
そして一時間後、伸介は俺の中にコンドームを着けた状態で二度の射精をした後、グッタリして何も分らない俺の口の中に一度射精し俺はは訳も分らないまま伸介の精液を飲まされた。
伸介:お前、だいぶ感じる身体になってきたんだな……
ベッドにうつ伏せでグッタリする俺の尻を舐める伸介はそのまま裏モモにまで舌を滑らせたが、それすらも感じてしまって俺は喋ることも出来なかった。
だが、伸介から受ける味見に蕩けながらも俺は惨めな気持ちで一杯になっていた。 そして動けぬまま仰向けにされ両脚を広げられ膝立ちさせられると、コンドームを装着した伸介が再び俺の中に入って来て俺を泣かせた。
鋭い快感の中でヨガリ声を上げながらも、込み上げる悔しさと悲しさが俺を泣かせ伸介は俺から溢れた涙を舌で舐め摂って飲み込んでそのまま俺の顔に射精して腰を回した。 ヌルっとした生暖かい精液(モノ)が顔全体に付着して雨垂れのように顔を伝い枕カバーに滲み込んだことにも気付かない俺だった。
そして再び両膝を立てたままグッタリしていた俺が我に帰ると、一階でシャワーを浴びてきたという伸介は、俺に「早くお前もシャワーしてこいよ♪ 役所へ用足しに出たオジサンとオバサンが帰ってくるぞ♪」と、一階に二人が居ないことを俺に分らせた。
俺は騙されていた事に気付いた瞬間、起き上がって拳骨を振りかざしたがその手を直ぐに降ろして、替えの下着を持って風呂場へと急いだ。
その頃、二階に残された伸介は汚れた枕カバーとシーツをベッドから剥いで、勝手知ったる怜奈の部屋から別のモノを出すと直ぐに交換し汚れたモノを洗濯機ら放り込んでスイッチを入れ、時計を見て留守を頼んだ怜奈の両親の帰宅時間までに間に合うことに頷いて二階に戻った。
そして部屋の中に残る二人の愛欲の形跡を消すかのようにファブリーズを入念に施した伸介は、事前に閉めて置いた部屋の窓を全開にして風を中に入れた。
そこへ戻った俺は伸介の顔を見ることが出来ずに無言で半袖ティシャッとデニムのミニスカートを履くと、下の冷蔵庫から持って来た缶ジュースを伸介に手渡した。
【三話】
「どおおーーしちゃったのおおおー???」
伸介が帰ったあと入れ違いで帰宅した母の裕子は目をまん丸にして俺のスカート姿に仰天し、父の洋三は怖いモノでも見たかのごとく顔色を真っ青にして玄関に立ち尽くした。
俺は伸介からのプレゼントだと、母と父に素直に話し下着とブラまで貰ったことを母にだけ耳打ちすると、母はポツリと伸介の家の騒動にに触れて「そっかあ~ で、履いて見せたんだね。 偉いぞぉ~♪」と、俺の頭を撫でて上機嫌で父とリビングに入って行った。
母:今日はお赤飯炊かないとね♪ 怜奈のスカート姿を見たのは幼稚園以来だわ~ うふふ♪
小、中、高と私服OKの学校生活でスカートを履いたことのない俺に母も父も大喜びして、母は嬉しさの余りに戸惑う父の手をとってダンスを始めるほどだったが、本当にこの日の夕飯は赤飯になって両親を前に照れまくりの俺は初潮を迎えた時、赤飯を焚こうとした母に苛立ちを見せた時のことを思いだしてもいた。
来て欲しくはなかった初潮は当時の俺を再起出来ないほどに打ちのめし両親はそのことに触れないようにしていたが、今にして思えば身体の構造上しかたのないことだとは当時は考えもしなかった。
母:洗濯物はここに怜奈のを用意したから使って頂戴ね。
夕食を終え親父が外に出てタバコを吸っている最中、洗濯場に俺を呼んだ母の裕子は俺専用に洗濯物入れを用意したことを嬉しそうに伝えた。
洗濯場に三つ並んだ容器を見た俺は「仕方ないな」と、思いながら、今まで一緒に入れていた親父のを見詰めた。 そして入浴時に自分専用を利用した俺は何か寂しい気持ちになったが、入浴後に女性下着を着けた俺は「女なのか…」と、鏡に映るブラを見て気落ちした。
夜の十時、寝るにはまだ早い時間だった俺は飲物を取りに一階へ降りると、リビングのソファーに腰掛けてビールを飲みながらドラマを見入る母の視線を追った。
「キヤァーー! 嫌ああぁぁー!! やめて! やめてえぇー!」
スーツ姿の女性が不労者風の男に雑木林の中で地面に押し付けられて上半身を引き裂かれているシーンだった。 泣き叫びながら胸元の下着を晒す女性とニヤニヤして下着の肩紐を外そうとする不労者風の男を見た瞬間、俺は背中をゾクゾクさせ腹の奥に得体の知れない気持ちよさが涌き出るのを感じた。
刑事ドラマの最初の部分を見た俺は飲み物を取りに来たのも忘れて二階へ移動すると、伸介が買って来た白いスリップを取り出して衣服を脱いで身につけた。 そして灯りを点けたままベッドに仰向けになるとドラマのシーンを思い出して瞼を閉じた。
そしてスリップとブラの両肩紐を外した俺はレイプ被害者になって両乳房を揉んでみた。 だが強い違和感を覚えた俺は今度は被害者の女性を辱める不労者風の男の目になって乳房を揉んでみた。 そしてその瞬間、俺はその不労者になったかのように不適な笑みを無言で浮かべ乳房を揉む両手の指を乳首に絡ませた。
「あんっ!」
無意識に出たヨガリ声に驚く間もなく、俺はそのまま不労者として被害者に見立てた自分の乳房を恥辱し続けた。 そして瞬間、ハッとして瞼を開くと俺は全身を武者震いさせていることに気付いた。
胸の奥はドキドキと鼓動を鳴らし、男の身体で言えば「モヤモヤムラムラ」と、性欲を沸き立たせる自分に驚いた。 そしてあの後は「どうなったのだろう」と、想像する俺は被害者がスカートの中に手を入れられストッキングを破られてと、脚本家のようにストーリーを組み立てながら伸ばした左手で太ももを触手して見た。
俺は慌ててパンティーストッキングを取り出し、脱いだばかりのデニムのミニスカートを履くと、白いブラウスを探して着ると再びベッドに仰向けになって、不労者風の男がしたようにブラウスを左右に引き裂こうとしたが自力で無理を感じてボタンだけを外して下着の肩紐を降ろして乳房を晒した。
そして瞼を閉じて声を出さずに泣き叫ぶ女性に自分を重ねつつ不労者風の男の視線になって乳房を揉み回した瞬間、脳裏に「ピキッ!」と、ガラスにヒビの入ったような音が響いた俺は、そのまま乳首に指を絡め乳首が勃起した辺りで片手を太ももを触手しパンティーストッキングをビリビリと破き始めた。
被害者の女性は両手で男の肩を必死に叩いて抵抗しつつ両脚をバタつかせるものの、男はニヤニヤして女性の乳房に吸い付いて嫌らしい半濁音を被害者に聞かせ、女性は悔しさに顔を顰めて乳首に感じる不本意な刺激に首を横にして耐えた。 そしてストッキングを破った男はその手を忙しく女性の太ももに滑らせ抱きかかえるように尻に手を貼りつかせた。
男は女性から破れたパンストとパンティーを剥ぎり、女性を後転姿勢に真上から両尻を力任せに押さえ付けると「臭せぇ♪ 臭せぇ♪」と、笑い女性の恥かしい部分の匂いを嗅ぎ恥辱に苦しむ女性の歪む顔を楽しんだ。
そして両手の親指で左右に開いた陰部の中に舌を押し付けた男は「臭せぇ♪ 臭せぇ♪ こりゃ酷い匂いだ~♪」と、小馬鹿にした笑い声を出し縦に割れた溝の中を汚れごと舐め始めた。 女性は大粒の涙を流しながら両目を大きく開いてどうにもならない両手をバタ付かせ割目の中から脳裏に伝わる屈辱の刺激に唇を噛み締めた。
テレビのワンシーンを基にした俺の自作ストーリはある程度の成果を上げたものの、釈然としない自分の方向性に俺は物足りない満足感に大きな溜息を漏らして割目を拭き終えた。
女性を辱める男の視線に立っているのにも関らず、いつのまにか恥辱される女側になっていて修正も間々ならなず、エクスタシーまで何度も修正にもがいた。
伸介の言う「頭が男なら女の身体である首下を見て興奮しないはずはない」と、言う持論を受け入れながらも刺激にヨガリ声を上げる自分が悲しかった。
そんな俺は「フッ」と、高校一年の時からズボンしか履かない俺に好意を寄せている由香里を思い出していた。
由香里は知り合って日も浅い頃、自分は「レズ」であることを俺に告白したが、俺が取り合わなかったことで二人の関係は消滅していた。
頭が男である以上は女の身体に興味が沸くはずだという現時点での理論は、自分の身体故に失敗したが、もしも現実に彼女(おんな)がいればという発想は単純かも知れないと思いつつ、由香里を想像して二度目の自慰に入った。
乳房を揉み回しながら膝立ちした真ん中に右中指を移動させ、目を閉じてテレビのシーンの女性に由香里を置き換えた。 小柄ながらメリハリのある身体付きの由香里は美人と言うよりは可愛い系で周囲の男子から常に意識されていた。
そんな由香里の俺への第一声は「私と同じ匂いがする」と、言う意味深な物言いだったが当時の俺は男にも女にも興味く由香里の存在に薄気味悪さをも感じていた。
だが夏休み前にチラッと見かけた由香里は初めて会った頃よりもメリハリが数段上がっていたように思えた。
翌朝、毎度のように尋ねて来た伸介は朝からスカートを履いている俺を見て目を丸くした。 そして伸介にプレゼントされたことを両親に話したことを伸介にも教えると伸介は再び目を丸くしてたじろいだ。
両親はそんな伸介に「よくぞやってくれた」と、言わんばかりに感謝を示し母の裕子は伸介を我が子のように抱き締め礼を言い、そんな母を見ていた俺は胸の奥を「キュッ」と、させた。
伸介:よし! オジサンもオバサンも知ってるんならこれから公園に行かないか? お前と公園を歩いて見たいんだ! いいだろ? 怜奈!
俺が女装していることを家族が知っていることを知った伸介は俺の手を引いて公園に誘った。
ショーパン姿の俺はタイツ生地のニーソックスを伸介の前で履いて見せると、喜ぶ伸介をガッカリさせるのもと思って一緒に出かけることにしたが、玄関で両親に見送られた俺は近所の人に見られないか内心焦った。
小川の流れる公園まで歩いて十五分、伸介が俺と手を繋ぎたがっていたのは知ってたが俺は敢てそれに気付かないフリして歩き続け、途中の自販機でジュースを買い残りの数分を前だけ見て歩いた。
俺:なあ、伸介。 俺ってどうなんだ? ハッキリ言って可愛いのか? 女装してて変じゃないか? オカマと間違えられないか?
立て続けに伸介に聞いた。
伸介:お前は知らないだろうけど、お釜どころか学校じゃお前はトップクラスなんだぜ♪
満面の笑みで俺に返す伸介は時折スキップして見せた。
そして曲がりくねった道を歩いて公園に到着したものの、いつものなら家族連れで賑わう公園も時間が早かった所為か人の気配は疎らだった。
大きな駐車場を左に見て右側の遊歩道に入った俺たちは更に右横をサラサラと流れる小川のせせらぎを聞きながら耳を澄ました。
小鳥のさえずりとまでは行かないが、大きな木々に囲まれた遊歩道に見える木漏れ日に小鳥の声が聞こえそうな気分になっても立ち止まって耳を澄ます。
「サラサラサラサラサラ…… チャッポン…… ポコポコチャッポン……」
心地よい自然のサウンドに心休まると感じた俺に手を繋いだ伸介は、手摺の切れ目から小川へ降りれる階段に導いた。
そして人の背丈ほどある草木の間を通って小川に出ると太陽の光が燦々と降り注ぐキラキラした小川に目を奪われながら小川伝いに左へ折れた。
すると少し離れた先に木を背中越しにした同世代の女の子と、女の子にキスをする男の子がいてーた。 俺は一瞬、目を背けたものの伸介はそれを「ジィー」と、見詰め続けた。
瞬間、俺は伸介に抱きつかれ向うにいるカップル女の子同様に口付けされた。
俺:何すんだあ!! てめえぇー!! バシッ!!
口付けしてきた伸介を無意識に両手で引き離すと右手で平手打ちしてしまった。
伸介:うわっ!
バランスを崩した伸介は左側の地面に両手を付いた。
俺:あっ!? す! すまん! つい反射的に!!
四つん這いになった伸介に慌てて手を差し伸べた俺。
伸介:いや。 いいよ。 悪いの俺だし……
いつになく謙虚な伸介は立ち上がるとそのまま歩き出し向こう側にいてカップルは何処かへ消えていた。
俺:してもいいぞ! 但し舌は入れんなよ! 舌は!
立ち止まった伸介は俺の傍に戻ってくると小さなキスをしてそのまま再び歩き出し俺も歩き出した。
伸介:夏休み終ったらお別れだな俺たち…… 行く事に決まったんだ。 まあ、言い方は汚いかも知れないけど、お前とは男女の仲に成れたしお前の女姿も見れたしな。 俺の願いは全て叶ったんだけどさ…… 男って欲張りだよな。 今度はお前に愛されたいって思うようになってさ。 ちょっとだけ恋人気分に憧れたりしてさ。 ごめんな。 怜奈……
俺は伸介の言葉に胸の奥が苦しくなった。
そして数分間、小川を真横に歩き続けた伸介は小川の中にある小さな石造りの段差を前に小川を正面に社屈み、チャポチャポと水の落ちる音を聞きながら俺も伸介の右横に並んで社屈んだ。
すると何処からともなく女の子の声がして「フッ」と、左の向うに視線を移すとベンチに座るさっきのカップルが抱き合ってキスしていて女の子の太ももを男が触手していた。
俺は直ぐに視線を小川に向けたが伸介はさっきと同様にイチャつくカップルを見続けていた。
俺:お前。 溜まってるのかぁ?
左に居る伸介は俺の言葉に考え込むようにゆっくり頷くと視線を俺の左膝に移した。
伸介:俺らもベンチに座るか♪
突然のベンチへの誘いの下心に気付く俺。
俺:いいよ。 その代わり一メートル離れろよ。
俺の返事に伸介はガックリと肩を落として左向う側に並ぶベンチの一番手前のベンチの端っこに座って、両足を突き出し両腕をダラリと下げてうな垂れた。
そんな伸介の座るベンチの端っこに腰を降ろした俺は左足を上に組んで座ると、左の向こう側にいるカップルを見入る伸介の頭を「グイッ!」と、押した。
伸介は再び俯いて無言になったところで俺は缶ジュースを開けて一口飲んで、伸介に「触りたいなら沢ってもいいぞ。 但し裾から中に指入れたらシバクからな!」と、哀れな伸介を横にポツリと呟いた。
すると伸介は速攻で俺に満面の笑みを見せニッコリと笑むと俺の左の太ももに、両手を這わすべく腕を伸ばしたところで「今、触ったら今日の分は終わりだからな! 今日は午後から両親が留守にするらしいけど…」と、言った瞬間、伸介は俺の太ももまで一センチでピタリ手を止めて、大きく見開いた目をして俺に見た。
俺:味見したいんだろ俺を…? コンドーム持ってんのか!?
伸介は口を半開きギョロ目にして無言で、首を小刻みに数回振って俺を見続けると、突然ベンチから立ち上がって小川へ走ると流れる水で顔をジャブジャブと洗い始めた、
俺はそんな伸介を見て「毎日でもやりたいのか男って……」と、改めて伸介(おとこ)の不思議に首を傾げたが、伸介から身体を舐められる快感を心の何処かで心待ちにもしていた。
【四話】
「もういいだろ! もうヨセって!! こら舐めるな!!」
小川の遊歩道の終わり頃にある草むらの中で、俺に両脚を開かせてショーパンの裾の中に鼻先を入れて匂いを嗅ぐ伸介に痺れを切らせた俺。
川の水で顔を洗ってノボセを取ったはずの伸介だったが、我慢出来ないからせめて匂いだけでもと強引に俺を草むらに連れ込んだ。
俺にとっては自分(おんな)の身体は伸介に愛撫される刺激以外は何のメリットもないことで多少のことは目を瞑っていた俺だが、ベッド以外の場所で陰部の匂いを嗅がれたり舐められることに嫌悪感が止まらなかった。
こんな身体でも、直に別れの来る伸介が喜んでくれるならそれでいいと思っていた俺だが、ショーパンの裾の中に舌を滑らせようにした伸介に「前夜のオナニーで臭くなってるはずだ!」と、咄嗟に両脚を閉じようとした。
だが伸介は俺の身体を仰向けに押し付けると、勢いが止まらんとばかりにショーパンの裾の中に入れた舌先を太ももの付け根に滑らせ鼻息を急激に荒くした。
そして起き上がろうとする俺を邪魔するように両脚を掴んで後転姿勢にした伸介は、俺が前夜見た刑事ドラマのワンシーンのように太ももの付け根を舐め放題に舐めて俺を辱めたが、遊歩道を歩く家族連れの声に一瞬「ピクリ!」と、した伸介は口を塞いだ俺を見て再び太ももの付け根を舐め始めた。
だが家族連れは遊歩道に立ち止まって動かなくなったことで、両手で自分の口を塞ぐ俺をニヤリと見た伸介は、逆側の太ももの付け根にも舌を滑らせ俺を匂いを嗅ぎながら味わい続けた。 そしてその内に俺は感じてしまいのどの奥にヨガリ声を溜め込み必死で吐き出さないように耐えた。
伸介はそんな俺をチラチラみながらパンテイーに指を引っ掛けて「グイッ!」と、逆側にずらすと割目に鼻先を近づけて思い切り吸い込んだ。
「ゲホゲホゲホッ! ゲホゲホゲホッ!」
伸介は前夜のオナニーで臭くなった俺の匂いに激しい咽咳(せき)を放ち一瞬離れるとガサガサと草木を揺らし、遊歩道に立ち止まっていた家族連れは突然の音に「野犬かも知れない!」と、一目散にその場から走って逃げ出した。
そして次の瞬間、伸介は再び俺のパンテイーをずらすと開いた割目に舌先を押し付けて滑らせてきた!
俺は伸介の「はふはふはふ」と、口から激しい吐息を聞かせられながらその強い刺激に再び声を上げまいと両手で口を閉じて目を閉じて耐え忍んだ。
伸介はこのチャンスを逃すまいとの凄まじい臭気に負けずに押し付けた舌を縦筋に沿って動かしながら、口を必死に押える俺からショーパンを脱がし取り更に俺に有無を言わせぬ早業でパンティーを剥ぎ取った。
家以外で下半身を晒された俺はパニックになって一瞬割目から口を離した伸介を両手で下から押し付けたが、直ぐに伸介は臭い割目を両手で開いて中に舌を押し付けて来て、再び俺は自分の両手で口を押えて我慢出来ないほどの凄まじい刺激に身を硬直させた。
「恥かしい!!」
前夜のオナニーの汚れに塗れた割目を舐められる俺は泣きそうになりながらも、伸介からの辱めに悶えそしてヨガリ声に耐え続けた。 すると伸介は低い声を震えさせて「臭せぇ♪ 臭せぇよおぅ♪」と、刑事ドラマの不労者のように俺を言葉で恥辱して笑みを浮かべた。
それから暫くの間、俺の割目は舐め続けられたがゴムを持ち歩いているはずの伸介は俺の中に入ろうとせず、俺がエクスタシーに突入する瞬間「ピタリ!」と、割目を舐めるのを止めて離れ「はぁはぁはぁはぁ…」と、草むらに腰を降ろして息を整え始めた。
俺はイク寸前で止められ開いた目を潤ませて俺にシラン顔する伸介を凝視して、ティシュで割目を拭いてパンティーとショーパンを履いた。
「酷い! もう少しだったのに!! 畜生!! ドン!!」
腰を降ろして下をみて息を整える伸介に怒声を浴びせ左肩を蹴った俺は、自分の怒声に驚いて辺りに人がいないか見回した。 そして俺に蹴られて引っくり返った伸介は痛そうに肩を押えながらそのままでニヤニヤして俺を見据え「残りは後に回してくれよ♪」と、悔しがる俺を見て笑った。
だがイク寸前で止められた俺の身体は全身の隅々まで火照ったままになり、乳首はブラの中で立ったままで直ぐにはその場から置き上がけなかった。 そんな俺を見て尚もニヤニヤする伸介は「辛いのか?」と、平然と俺の横に座り俺の肩を抱き寄せたが、俺には伸介を突き飛ばす余力はなかった。
「お前の口! 臭せえぇよ!! ガンッ!」
右側から俺の顔を覗き込む伸介の左頬に肘鉄食らわした俺はスッと立ち上がって早々に草むらから出ると、遊歩道に戻ってスタスタと歩き始め、追いかけるように伸介は走ってきて小川に行くと這いつくばって川の水で口をすすぎ始めた。
何もそこまでしなくてもと思いながら俺は伸介を置いてさっさと歩きもう直ぐ遊歩道も終わりだと思った瞬間、突然誰かか俺を後ろから羽交い絞めし口を塞いだ。 突然のことに俺はパニックになって暴れながら俺はズルズルと引き摺られ目出し帽の男に両脚を持ち上げられ遊歩道の出口から奥の森林へ数十メートル運ばれた。
そして辺りが草木に覆われたところで口に粘着テープを貼られ両手を後手に何かで縛られ草むらに仰向けに落とされた。 そして叫ぶことも動くことも出来ない俺を真上から目出し帽の大柄な男二人が笑い声を上げて俺を見下ろした。
俺は咄嗟に逃げようと草むらを転げたが二人の男達は俺の行く手を阻み「いい女じゃねえかぁ~♪ 美味しそうだぁ~♪」と、一人の男は俺を頭の上から両肩押さえ、別の男は俺に跨って着ていたシャツを裾から首へ捲り上げる晒されたブラジャーの肩紐を下へ降ろした。
「犯される!!」
乳房を二人の男の前に晒された俺は身体を上下に両脚をバタ付かせようとモガイタが頭から両肩を押えられ、両膝を跨られて身動き出来ないまま顔も素性も分らない男に二つの乳房を鷲掴みされた。
俺の両肩を押える男は、俺の乳房を揉み回す男を見て「いいオッパイしてやがる!」と、乳房を揉む男に笑いながら語り、乳房を揉む男は唸り声を上げて首を左右に振るおれの乳首に吸い付いた。
分厚い男の唇が俺の乳首に吸い付いた瞬間、俺は恐怖と悔しさに涙を流して理不尽な二人の男に憎しみの視線を送った。 その瞬間「おおーーい! 何処だああーー!? おおーーーい!?」と、遠くから伸介の大声が聞こえ俺は上半身を起こそうとしたが両肩を押える男の力に何も出来なかった。
そして乳首を吸う男の舌が乳首を回し滑らせながら乳房全体にムシャブリ付いた瞬間、オゾマシイ男のゴツゴツした片手が俺の左太ももに手の平を滑らせ、ショーパンの裾からその指を中に入れた。
「堪んねえぇ~♪ 女子高生はよぉ~♪ エッヒェヒェヒェヒェ♪」
男の指はパンティーの真ん中の筋を縦に数回ナゾルとそのままパンティーをずらして割目の内肉に押し付け滑らせ、俺はその瞬間、上半身を左右に振って肩を押える男を交して半分起き上がった瞬間、口を塞いでいた粘着テープが俄かに外れた。
「助けてええぇぇぇーーーーー!! 人殺しいいぃぃぃーーーーー!!!」
俺は今しか無いと、ありったけの肺活量を使って大声で助けを呼んだ。 その瞬間、二人の男達は慌てて俺の口を塞いだが俺の声に気付いた遊歩道を歩いていた伸介が草木を掻き分け「何処だああぁーーー!! 何処にいるうぅぅーー!!」と、こっちに目掛けて入って来た。
すると二人の男達は俺をそのままに辺りを見回して慌てて姿を眩ましたところへ伸介が駆けつけ、乳房を晒した俺を抱き起こしてブラジャーと服を元に戻し両手を自由にした瞬間、俺は大声でわんわん泣いて伸介にしがみ付いて身体をブルブルと震わせた。
そして十五分ほどして俺が泣き止むと、俺の両肩を押えていた男の携帯電話を伸介が見つけると、伸介は「今回のことは誰にも言わないほうがいい。 警察沙汰になったら厄介なことになるから…」と、携帯電話を握り締め、公園にタクシーを呼んで両親が留守だと言う伸介の家に向かった俺は、伸介の家の風呂に入り熱い湯で身体の汚れを洗い流した。
そして三十分後、フロを出ると脱衣場に下着とワンピースが置いてあって、俺はそれを身に着けて風呂場から二階の伸介の部屋へ移動した。
伸介:お! 似合うなぁ~♪ 明日、お前に渡そう思ってたんだ。それ。 今、お前の洗濯してるから終ったら乾燥機にかけるからな♪ これでも飲んでろよ♪
学習机を前に椅子に座った伸介は俺を見て嬉しそうに飲み物を手渡した。
そしてそんな伸介を見た俺は突然、伸介に叫んだ。
俺:アイツに汚された俺の汚れを落としてくれ! ここも! ここも! 伸介!
ベッドに腰掛けていた俺は、伸介に胸と陰部に手の平を当てて見せながら大声で涙を撒き散らした。
伸介:泣くな… 俺がお前の汚れを全て落としてやるよ! 隅々までキレイに!
真顔で大きく頷いた伸介は俺からワンピースを脱がせるとベッドに抱き倒してブラジャーを外した。
ベッドの上で瞼を閉じる俺は伸介からの愛撫に喘ぎ声を奏でて伸介に触れられることの喜びと安堵に浸った。
伸介は全身で俺の肌を滑りながら舌と両手を使って愛撫し顔以外の全てを丁寧に滑り重ね、体位を逆向きにした伸介に口の中に挿入された硬い肉棒を拒むことなく俺はしゃぶった。
そして体位を変え伸介を下に俺が上になったが、伸介に割目の奥を舐められる俺はそのことにも気付かないまま夢中で肉棒を貪った。
やがて俺の口の中で脈打つ肉棒から生臭い苦味のあるヌルヌルした液体が飛び散ったが、俺は躊躇することなくそれを飲み込み、一瞬縮みかけた伸介の肉棒は直ぐに大きくそして硬くなって俺の口の中に亀頭を滑らせた。
そして一度の口内射精と二度の体内射精の後、俺を後から抱いて横になる伸介の肉棒が再び硬くなって俺の尻に押し付けられると、後でゴムを装着した伸介は俺を四つん這いにさせ後から四度目のセックスへと突入した。
俺は真後ろから伸介に挿入されながら伸介の体重を全身で受け止め乳房を揉まれ、恥かしい声をベッドとの間に篭らせ続けた。
そしてコンドーム越し俺の中で射精した伸介はそのままの姿勢で俺の乳首を弄り背中を舐める後戯に転じ、俺もそんな伸介を受け入れた。
三十分後、俺は伸介の家のフロで再びシャワーを浴びると乾燥し終えた洗濯物を身につけて、二階へ上がると続けざまに伸介が一階の風呂へと降りた。
俺は何することなく伸介が開けたであろう窓辺に立って身体に残る伸介からの愛欲を思い出しながら外の景色を眺めていると、突然後から伸介の妹の亜美に声を掛けられ「ドキッ!」と、全身を硬直させた。
亜美:随分と楽しそうだったわね~♪ 怜奈ちゃ~ん♪ まさかね~ 兄貴とそういう関係だったなんてね♪ シックスナインなんて初めて見たよぉ~♪ いいなぁ~♪ アタシも怜奈ちゃんとしてみたいなぁ~♪
突然の声に振り返った俺は両手を後ろに組んで俺をみながら入る亜美に顔を強張らせた。
俺:………
亜美の登場に固まって動揺する俺。
亜美:このこと怜奈ちゃんの両親やアタシの両親に喋っちゃおうかなぁ~♪ なあーんてねー♪ ねっねぇ~ 黙っててあげるからその代わり♪ いいでしょう。 アタシとも……
俺に近づいた亜美は突然目の前に跪くと俺の右太ももに頬擦りして俺を下から見上げて不適な笑みを浮かべた。
工藤亜美は伸介の一歳違いの妹で俺は以前、亜美に告白された経緯があって「レズではないから」と、断った過去があった。
亜美はレズビアンでスカートを履かない俺に、自分と「同じ匂いがする…」と、キスしてきたことがあって、俺は伸介の家から足を遠のかせていた。
俺:だから俺はレズじゃないって。 前も言ったけどさ。 亜美だって見てたんだろ? 俺と伸介がしてこと。
後退りして亜美から逃げようとした俺の太ももに抱き付いて離れない亜美に困惑する俺。
亜美:これは取引だよ… アタシは怜奈ちゃんの秘密を握ってる。 怜奈ちゃんがレズじゃなくても問題ないの。
俺の太ももに抱き付いて離れない亜美はショーパンの裾から指を入れ陰部をパンティーの上から擦り始めた。
俺:ちょっ! 亜美ちゃん! 駄目だって! 亜美ちゃん!
陰部を擦られて感じた俺は咄嗟に身体を後退させたが窓に阻まれて逃げ場を失った。
亜美:そうね♪ 兄貴とやった後なんてアタシも気分悪いからこっちから連絡するから。 逃げたり居留守使ったらそれでゲームオーバーだからね♪ ああ、兄貴にも相談したら終りだからね♪
立ち上がって俺の顔を見詰めた亜美は俺の両頬を両手で押えると小さなキスをして部屋から出て行った。
俺は毒蛾か毒蜘蛛にでも掴まった蝶の気分になった。
三十分後、風呂から出た伸介が部屋に戻って来た時、俺は窓の下に寄りかかって体育座りしてうな垂れていた。
それを見た伸介は心配して俺の目の前に胡坐し「今朝のことは忘れろ」と、俺のアゴを片手で持ち上げキスしようとしたが、伸介の後ろの部屋のドアの隙間に立っていた亜美が俺を見詰めていたことで俺はキスを咄嗟にかわした。
俺:今日は亜美ちゃんとかも家に居ないの?
亜美の存在を伸介に分らせようとワザと伸介に聞いて見た俺は伸介を見る視線をドアの方へ再び向けた。
伸介:ああ、亜美も両親と一緒に出かけたはずだからな。
俺の視線に気付いた伸介はそれを追うように後のドアに首を回し、亜美の存在を否定し笑顔を浮かべた。
そして二人は家を出ると俺の自宅へと歩き出したが、視線を感じた俺が後を振り返ると俺を見詰める亜美が二階の伸介の部屋にいた。
【五話】
夕飯を済ませた俺は二階の自室に居て公園で襲われたことを思い出していると突然、下から俺を呼ぶ母の声に足を急がせた。
一階へ降りて見ると勉強を教えて欲しいとパックを持った工藤亜美が母の傍に居て俺を見て微笑んでいた。
俺は母に飲み物はあとで取りに降りるからと取り敢えず亜美を連れて再び二階の自室へ移動した。
すると部屋の真ん中で俺は亜美に抱き付かれた。
亜美:へえー 怜奈ちゃんもストッキング履くことあるんだね。 驚いちゃった♪
部屋に干してあった数枚のパンティーストッキングを見た亜美はストッキングに軽く触れて頬擦りして俺を見詰めた。
黒髪ショートの可愛い笑顔に対して他人(ヒト)を見下したような目をむける亜美はデニムのミニスカートを履いた俺の脚から舐めるように顔まで視線を滑らせた。
俺:こんな時間に押し掛けてくるなんてどういうつもりだよ。 ちゃんと家の人には言って来たのか!?
十時になろうかと言う時計を見て無意識に怪訝な態度をとる俺。
亜美:うん♪ 兄貴以外にはね♪ でも、今日は遅いからここに泊まれって怜奈ちゃんが言ったから私、泊まることにしたわ♪
中が空だと分るような音を出してバックを床に置いた亜美は困惑する俺に筋書きを笑顔で語った。
俺:フザけんなよ! いくら伸介の妹でも限度がある。 帰れよ今すぐ!
空っぽのバッグを拾い上げて亜美に持たせた俺。
亜美:そんなこと言っていいの!?
首を傾げて話した後、口元を固く閉じて俺を見入る亜美。
俺:俺にどうしろって言うんだ! 俺はレズじゃないんだぞ!
後退りしてベッドに腰を降ろす俺は視線を亜美から外した。
亜美:アタシはただ怜奈ちゃんを味見したいだけ。 まだお風呂行ってないてじょ♪ 味見するにはちょうどいいわ♪ 怜奈ちゃんの本当の味。
ベッドの上の着替えの下着を見て不適な笑みを見せる亜美。
俺:男みたいだなお前!
ベッドに腰掛た俺の前に斜め座りして俺の両膝に頬を置いた亜美を嫌悪する俺。
亜美:レズはね。 男にもなるし女にもなるの。 アタシは今のところ男になってるけどね♪ うふふふふふ~♪ 取り敢えず今夜はここに泊めてもらうわ…… いいよね!
俺の両膝から頬を下ろし両手を俺の両脚に滑らせる亜美は妖しい笑みを見せながらその手をミニスカートの中に指先を入れた。
俺:今夜だけだぞ! 二度とこんな真似したら許さないからな!
ツンとした顔して俺を見入る亜美をそのままにして、俺は一階へ降りると勉強で遅くなるから部屋に亜美を泊めるからと母に話し部屋に戻った。
するとハーフパンツ姿の亜美は床にうつ伏せに寝て両足を交互に動かしてスマホで何かを読んでいた。
亜美:これね。 ネット作家たちが無料で執筆してるサイトでね、アタシはその中の縄奥って人のファンなの♪
スマホを持ち上げてベッドに腰掛ける俺に見せるとソコには十八歳未満禁止のマークが見えた。
俺:官能だろそれ!
スマホを亜美に返した俺は呆れ顔で視線を亜美から外した。
亜美:官能じゃないよ。 官能とライトノベルの中間らしいよ。 サイトの扱いは官能だけどね♪ そして今、夢中になってるのが性転換シリーズなの♪ 怜奈ちゃんも読んでみるといいよ。 他にも沢山の先生達が書いてるからね♪
嬉しそうに語りながら読み始めた亜美は無言になった。
そして亜美は小説を読み始め三十分ほどした辺り、俺は自分の勉強を終えて時計を見たがまだ寝る気配のない亜美を見て「それならば」と、俺は縄奥で検索して亜美と同じサイトに到達し亜美がどんなのを読んでいるのか調査し始めた。
俺が読んだのは「サバイバル」と、言う巨大地震で生き残った男の物語りだった。 最初は何の変哲もない退屈な小説だったが読み入った俺はスカートを履いた両脚を縺れさせモジモジさせていることに気付いた。 そんな俺を見た亜美が突然口を開いた。
亜美:怜奈ちゃん濡れてるんじゃない? あんまり濡らすと匂いキツくなっちゃうよ~♪ まあ、アタシはその方が嬉しいけどね♪
俺は亜美の言葉に腹の奥の心地よさがバレた気がして酷く動揺して、パソコンをシャットダウンさせた。
亜美の言葉に俺は顔が火照るのを感じて開いた窓の前から網戸越しに風で顔を冷やしていると、後で亜美はハーフパンツとボタンシャツを脱いでブラを外しキャミソールに着替えた。
そして真っ暗な窓の外を眺める俺に「そろそろ寝よっか…」と、後から俺のデニムのスカートのボタンを外して床へ落とした瞬間、パンティー越しに俺の尻に頬擦りして匂いを嗅ぎ始めた。
俺は石地蔵のように固まり立ちつくしていると亜美の唇は尻下の裏モモに滑らされ四つん這いになって膝裏に舌を滑らせてきた。 膝がガクガクとその快感に揺れた俺は立って居られずに窓のサンに掴まった。
俺:服…… 脱ぎたいな……
俺の言葉に舐めるのを止めた亜美はベッドに移動すると空のバックをベッドの下に移動させ、俺はシャツを脱いでブラジャーを亜美の前に晒した。
亜美:ブラも外して……
俺に囁く亜美の言葉に無言で従った俺は部屋の灯りを落として亜美のいるベッドの上に寝て背中を向けた。
すると亜美は俺を仰向けにして両膝辺りを跨ぐと「優しくするから心配しないで……」と、囁く声を掠れさせて俺に口つげをして舌先を中に入れて来ようとしたが、俺は直ぐに首を回してかわした。
俺は両腕を下へ伸ばし不動の姿勢のまま女性に抱かれることが不思議でならなかったが、亜美の両手が俺の乳房に這わされた瞬間、その不思議は直ぐに現実の回答を俺に感じさせた。
伸介とは違うしなやかな細い指と高い体温の手の平がプルプル揺れて流れる俺の乳房を拾い集めるように優しくゆっくりと両側を回し始めると、俺はその心地よさに瞼を閉じて澄ました耳に聞こえる亜美の吐息に自分の吐息を重ねた。
そして乳房を回されること十数分、俺はウットリしてその心地よさに眠気さえ催し始めた瞬間、突然全身に電気が走ったように腰をビク付かせた。 両方の乳首を凄まじい速さで指で弾ませる亜美に俺の乳首は限界まで一気に勃起し自らのコリコリ感を乳房の根元(はだ)に受け止めた。
両方の乳首をボクシングのスパークリングのように指で弾かれ続ける俺は、ガクガクと腰を踊らせその震動を首から脳裏に伝え思考回路を麻痺させられた。 そしてそれが数分間続けられた頃、突然勃起した二つの乳首は「キュッ!」と、抓まれ「クリクリ」と、左右に回された。
俺は脳天を拳銃でブチ抜かれたのように腰と首を後に「ギウゥー!」と、仰け反らせベッドシーツを「ギユウゥー!」と、鷲掴みし両脚を「ピンッ!」と、伸ばした。
そんな俺を見て亜美は「ウフフフフ~♪ 可愛い子~♪」と、笑みを浮かべたが、伸介(おとこ)なら一気にムシャブリ付くはずの乳首を女の亜美は直ぐには何もせずに通算で一時間近くも乳房に費やし、俺は「ジレジレ」に追い詰められていった。
そして一時間を過ぎた頃、ようやく亜美の手が止まったと思った瞬間、亜美は俺を放置して俺が一階から持って来た麦茶をカブ飲みしたが、追い詰められている俺はベッドに戻らぬ亜美を「ジレジレ」して待ちわび、亜美にはみられたくない切ない顔を首を回して隠すと乳首と陰部を弄りたい激しい衝動に駆られた。
俺は麦茶を飲んで尚も、ベッドに近付かない亜美が来ることを知らず知らずのうちに待ち望んでいたことに気付いて自己嫌悪気味になりながらも両脚を内側に締め付ける自分が哀れに思えた。
そしてようやく戻って来た亜美は俺に「待たせてゴメンね♪ さあ可愛がってあげるわね♪」と、口付けし俺は安堵から亜美の舌を口中(なか)に受け入れ舌を絡ませた。 そして再び亜美の手が俺の右乳房に這わせられると左太ももに別の手がスリスリと優しく滑らされた。
そして太ももに滑らされた亜美の手は俺の濡れ具合を確認するかのように、パンティーの上から縦筋に沿って上下に滑らされグッショリ濡れた部分で止まると軽く指先を押し付け円を描き、揉まれた乳房の真ん中に勃起した乳首を亜美の唇かせ覆った。
俺は全身を硬直させ仰け反ってシーツが破れるほど両手で鷲掴みしヨガリ声を亜美に聞かせた瞬間、亜美は「駄目だよ~ 大声出しちゃ♪」と、自分のパンティーを脱いで丸めて俺の口の中に捩じ込んだ。
甘い香りと塩気の交じった小さな布を口に入れられた俺はそれが亜美のパンティーだとは夢にも思わず、口中(なか)に広がる記憶にない香りにウットリしつつ再び始まった亜美からの愛欲に俺は身悶えとヨガリ声を小さな布に浸透させた。
そして時間をかけて全身を舐める亜美にパンティーを剥ぎ取られた俺は夢の中に居てそれすらも気付かないまま、亜美の尖った舌を割目の内側に受け入れ狂い死ぬほとせの刺激に悶えノタウチ回った。
そんな俺を見かねたのか亜美は俺の両手を干してあったパンストで両足首に縛り大きく広げさせて再び割目に尖った舌を滑らせ、そして俺がエクスタシーに達する直前、何度も何度も止めジレジレさせた辺りでベッドの下に置いてあったバックから何かを取り出すと、それを俺の割目の中に「ヌプヌプヌプ… ズブリユウウゥゥー!」と、奥まで挿入した。
俺は両手足を縛られたまま口の中に入れられている亜美のパンティーを噛み締め全身を硬直させプルプルと震えさせた!!
そしてパンティーを噛み締めたまま「ヌッチャクッチャ! ヌッチャクッチャ!」と、出し入れされる硬いモノに俺は魔物に憑依された人間のように呼吸することも忘れ苦しさに亜美のパンティーを吐き出し大粒の涙を頬に伝えた。
亜美はそんな俺を見て「ニヤリ」と笑みを浮かべると俺の中に入れた硬いモノの動かす速度を上げ俺の履いていたパンティーわ丸めて再び俺の口の中に捩じ込んだ。
小さな布キレから放たれる塩気の利いた甘臭い香りはホンの一瞬だけ俺を我に返したが直ぐに官能の中へと俺を引き入れ口に入ったパンテイーに熱い絶叫をしみこませた。
そして数秒後、俺はエクスタシーに達し全身を痙攣させたまま失神してしまった。
亜美から愛欲を受けて実に三時間が経過していた。
そして翌朝、亜美に抱かれて寝ていた俺は割目に感じる凄まじい快感に腰を揺らして目を覚まさせられたが、亜美の尖った舌が滑っていることに直ぐに気付いた俺はその快感(しげき)に両脚を膝立て広げられるままにした。
レロレロニュルニュルと内肉に感じる感触と音で俺は濡れていることを察知し瞼の外側が明るくなっていることに気付いたが、その快感に動くことすら出来ずにただただ、亜美にされるがままになって脳裏に白い靄が立ち込めていった。
「さぁ… 舌を出して… 動かして… そう。 そうよ。 うん。 あんっ! そのまま続けてぇ…」
俺は囁くように亜美に言われるままに口を開いて舌を出すと、ヌルヌルした生肉のようなモノに舌を滑らせていた。
甘臭い奇妙な匂いと味のするモノは舐めれば舐めるほどヌメリが舌に絡み付いて、俺の口の中に入って来て俺に軽い咽咳(せき)をさせたが、亜美から「飲み込んで…」と、心地良い囁きが聞こえると俺は催眠術にかかったように言われるがままにしながら、割目に感じる快感に腰をヒクヒクと振るわせた。
そして口の中に大量のヌメリが入り大きめの咳きをした瞬間、我に返った俺の目の前にパックリと筋を見せた亜美の割目があって仰天した俺だったが、自分の割目からの刺激に何故か亜美の割目を自分から両手で開いて中に舌を押し込んで舐めまわし、自分が女同士でシックスナインをしていることを知った。
更に亜美の心地よい囁きの下、俺は言われるがままに体位を下から亜美の上に変え、立て膝した亜美の両脚を開いて亜美の顔を跨ぐと亜美の割目に舌を上から上下に滑らせ髪を振り乱し真逆に抱き合う辺りの体温が一つになるのを感じながら数分後に俺と亜美は二人同時にエクスタシーに突入した。
そして全てが終ると俺は自分から亜美を求めて重なるように抱き付き、亜美もまた俺を下から支えるように抱き締め乳房と乳房を密着させ互いの柔らかさを確かめ、俺たちは前夜風呂に入ってないことを理由に二人で朝のシャワーを楽しんだ後、俺が亜美を送ると理由付けて家を二人で出た。
性同一性障害【女性版】