さめケーキ?

さめケーキ?

さめケーキ?

通勤前のある朝。

「パパ、忘れ物ない?」

「ん? えーと、さめケーキの『さ』・・・」

心の呟きを、つい言葉に出してしまった。

「え? さめのケーキ?」と五歳の娘が目を輝かす。
 
「いやぁ、忘れ物しないための語呂合わせだよ」

『さ』財布、『め』メガネ、『けー』携帯電話、『き』キイ(鍵)と自分で決めていた。

「変なの。普通に確認したほうが早いんじゃない?」と妻が笑う。

「別にいいだろ? 俺はこれが忘れないんだからさ」

「何だ、ケーキじゃないのか・・・」娘が少しがっかりしたようだ。

私は苦笑いしながら、帰りに

娘にケーキを買ってこようと思った。

(了)

さめケーキ?

さめケーキ?

クスッと笑える【超短編小説】 通勤前の独り言「さめケーキ」に反応した娘は・・・・・・?

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-07

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