A town of the garbage.

Rain Town.

その町はそう呼ばれていた。
1年中雨が降り続ける町。
そんな町にある商人がやってきた。
商人は2人組。
1人が売る専門。
もう1人が作る専門。
彼らはロボット類を専門に売る者たちだった。
それも子供の小遣いで買えるほどの低価格で。
たちまちその商人たちは町で話題となった。
町中の人々が商人たちに群がった。
1週間も経たないうちに商人たちが持ってきたロボットは完売になった。
その3日後。
商人たちは町を出る支度をしていた。
しかし、そこに村人たちが押し寄せてきた。
一体何があったのか。
商人たちは慌てて村人たちに話を聞く。
激怒している村人たちは次々に答えた。
買い物をさせたら帰ってこない。探しに行ったら道のど真ん中で倒れていた。
子供と外で遊ばせていたら子供が泣きながら帰ってきた。何事かと思えばロボットが公園で倒れているではないか。
そんな意見が次々と飛び交う。
商人の作る専門は急いで点検を開始した。
すると欠陥はすぐに見つかった。
それも全て同じなのだ。
この町では雨が止まない。
ロボットはその雨を直接受けてしまっていたのだ。
それだけならまだ大丈夫。
しかし、持ち主たちはそのままロボットを放置させていた。
これによってロボットの中にある精密機械が錆びてしまったのだ。
商人はこれを村人たちになんとか伝えようとした。
しかし、激怒している村人は聞く耳を持たない。
商人たちはそのまま町を出入り禁止にさせられ、持っていた金をすべて奪われてしまった。
そして、村人は使えなくなったロボットを町に放り投げた。

現在、この町はこう呼ばれている。

A town of the garbage

ゴミの町、と。

A town of the garbage.

初めまして。
桜井和馬といいます。
何を思ったのか急に超短編を書き始めました。
テーマとしては「利用価値」です。
まあ、この話は(仮)みたいなノリで作られてしまった作品なので
<改訂版>みたいな感じでもう一度濃い話を作れたらいいなと考えています。
とりあえず、今回の作品はあれです。
利用価値はすぐに失ってしまう。
みたいな感じです。
他の意味もあるのですが
深く語らないのが一番ということで
今回は指を止めさせていただきます。

それでは、さようなら。

A town of the garbage.

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-06-26

Copyrighted
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