ゆめこい 〜第3話〜
そして、春が来た
千沙と他の2人は聖帝学園の制服をきて、門の前に立っていた
そう、受かったのだ!
3人そろって
「でも、まさかあんたが受かるとは…(苦笑)」
頭のいい雅が言う
続けて琴美も、うなずく
「だって、あんな事言われて黙ってられると思う?!」
王子のことだ…
千沙は、そう言うなりキョロキョロしてその男を探した
すると、女の子が集まって騒いでるのが目に入った
「きゃー♪瀬良先輩今日もかっこいぃー!!」
周りの女子が言う
遠くにいた千沙にも、聞こえる
千沙は、耳だけはいいのだ…
すぐさま、その集まりの方へ向かう
そのあとを雅と、琴美が追う…
「...やっぱりお前か!!」
千沙が、一発飛び蹴りをくらわせる…
空手が強いのだ…
「きゃあ!大翔(ヒロト)様、大丈夫ですか!!」
「 …ひ、ひろと?!裕也じゃないの…?!」
千沙は、周りの冷たい視線を受けながら、戸惑う…
大翔は、すぐさま保健室に運ばれた…
もちろん千沙も、ついて行く
少ししたら、目を覚ました
「 …、保健室…?」
大翔は千沙の、存在に気づく
「ご、ごめんなさい!! 人違いで蹴ってしまって…!」
「 …また、あいつ…」
大翔がつぶやく
「あいつ…?」
千沙が首をかしげる
「きっと君は、僕と裕也を間違えたんだよ。
僕たちは双子だから、間違われるのはしょっちゅうだけど飛び蹴りをくらったのは
初めてだよ…」
大翔は、そう言ってクスッと笑った
「本当にすいません!けがは大丈夫ですか?!」
「たいしたことないよ、心配してくれてありがとう」
ー王子だ!間違えない、これは神様がくれたチャンスだ!ー
千沙は、両手を合わせて空を見上げた
「面白い子だね、」
千沙は、顔を赤くして笑った
ここから千沙の甘ずっぱい恋が始まるのであった…
〜続く〜
ゆめこい 〜第3話〜