サイコパスの種 第二章 「サイコパスの恋」その2

投稿するのを忘れていましたww申し訳ないです。。
そんなわけで、どうか続きをどうぞwww

滝沢ガンバww

最近、ホントに仕事が忙しくなってきた。
映画の主役に集中したいのに、いろんなテレビ番組に呼ばれた。
もちろん収録だけでなく、生放送の番組もたくさんあったのでかなり疲れた。
そして2週間後にはついに映画の撮影が始まる。
撮影は、全国を飛び回ることになっている。
その中で俺は楽しみにしていることがある。
そう、あいつに会えるんだ。高校以来あっていないあいつに。

実は、高校時代に相河と同時にもう一人ある女と付き合っていた。
名前は飯蛸 依満留(いいだこ いまる)、あまり目立たなかったがかなり可愛かった。
もちろん浮気なんてばれたら大変だ、特に相河みたいな女には。
だから俺は、依満留にも頼んでずっと隠し通していた。
なのに・・・なのになぜだ。なぜ噂になっていた。
あの噂のせいで俺はさんざんな思いをしてきた。相河には疑われ、ずっと付きまとわれ
依満留とは会える時間が極端に少なくなり、会うときも誰の目もないような場所でしか会えなかった。
だから、高校を卒業してから会えると思っていたのに・・・・俺は、相河のプロポーズを断れなかった。俺はどちらとも愛していた。どちらかを捨てることもできなければ、
どちらかを傷つけることすらできなかった。
結婚したことを知った依満留は、迷惑になりたくないからと言って近所だった家からも引っ越した。引っ越す前に住所を聞いて最後のキスをして別れた。

俺は、依満留に会える日をずっと待っていた。メールも相河に見られるかもしれないから
あまりしていなかったので、どんな生活をしているかも全然知らない。
だが、いつか会えるようにとずっと願っていた。
多分テレビの前で俺のことを見てくれている、依満留のことを。

そんなことを考えていると、2週間なんてあっという間だった。適当に仕事もして
いつもは楽しいはずの家族との時間も何にも感じずに送っていた。
そして、撮影の為に俺は家を少し離れた。
行く前、玄関で相河は少し涙目だった。大好きな俺がいなくなるんだ、そりゃあそうだろ
なんて思いながら、笑顔で俺は家を出た。
撮影の期間は1か月と少しある。その期間の後半は依満留の住んでいる地区の近くなので
約15日ぐらいしか会えない。ただそれでもいい。いや、むしろそれがいいのかもしれない。
相河にもばれないしそれに、こうやって少ししか会えないと同じ時間を大切にできる。
相河には悪いが、俺はこの15日を大切に過ごさせてもらうよ。

もちろんのことながら、映画の主役のこともちゃんと考えていた。
これで俺の演技が認められたら、また俺の仕事が増える。俺だけでなく、
相河、生命、そして依満留も喜んでくれる。絶対に。
だけど・・・・主役。正直俺ができるものではないと思う。
怖い、ミスをしたとき、だめだったとき、すべてがのしかかってくる気がして恐ろしい。
いろんな板挟みに挟まれている状態で俺は、撮影に取り掛かった。
今更だがこの映画の内容は、ラブストーリー。
なんでよりによってラブストーリーだよ。と心から思った。
もちろん、ラブシーンもあるし、少し恥ずかしいセリフもある。
これを相河なんかに見せたらどうなるかを考えると・・・・・怖い。
他の女が俺のことを1秒でも見ていたら文句をつけていたような人間だ、他の女とキスしているとこなんて見たら・・・・・相手役の女の子にSPでも雇おうかななんて思った。
そんなことを考えていると、最初の撮影場所についた。
さーて、撮影に取り掛かりますかぁ。

サイコパスの種 第二章 「サイコパスの恋」その2

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サイコパスの種 第二章 「サイコパスの恋」その2

あなたはどんなものが怖いですか。幽霊?殺人鬼? ちなみに僕は、既に決まってしまっている運命が怖いですね。 今年、あなたは新しい恐怖を植えつけられる。 ってかっこつけた感じのものをコンセプトにお送りしております。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-05

CC BY-NC-ND
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