サイコパスの種 第二章 「サイコパスの恋」

そんなわけで、第二章スタートです。。
早く終わらせて草古に会いたいww
まぁ、楽しみにしてください。

新しい主人公は好きになれないw

怖い噂があれば、恋の噂もいろんなものが流れていた。
誰かと誰かが付き合ってるだとか、先生と生徒が付き合ているだとか・・・・
まぁ、どんな学校でも流れているようなどうでもいい噂。
そんな中、こんなうわさが流れていた。
俺らと同じクラスの滝沢 清輝(たきざわ きよてる)についての噂で、
この清輝が何人もの女といっぺんに付き合っているという内容の噂だ。
確かに清輝は芸能事務所から何回もスカウトされるぐらいのイケメンだった。
そして、清輝の横には学校一の美人といわれていた城野椰 相河(きのや あいこ)
がいつもいた。つまり、この二人は巷で言うリア充という者どもである。
腹立たしい。
そんな薔薇色の高校生活を送っている清輝を恨んでいたのか、本当かどうかもわからない
噂がたくさん流れていた。
・・・・・さて、第二章が始まる前に少し今回登場するキャラクターを少し紹介させていただきました。今回は、俺(草古)ではなく、上で紹介していた滝川清輝目線で話を進めていきます。それでは、章始です。

処刑ピエロという殺人鬼が奇妙な自殺をしたという話がテレビから聞こえていた。
世の中も物騒になってしまったものだ、なんて思いながら俺は家族と朝食をとっていた。
俺、滝川清輝は高校から付き合っていた相河と結婚して一人の娘と3人で暮らしている。
名前は生命{らいふ}(3)、自慢の娘である。そして、いつもと何一つ変わらないこの朝食の風景が自分の中で一番気に入っていた。
エプロン姿で生命にご飯をあげる相河を笑顔で見る、どんな家庭にもあるこの風景が
なぜかとても好きだった。
この最高の風景を見てから俺は仕事に行くのであった。
ちなみに俺は、高校からスカウトを受けていたある事務所に入って、今は俳優をしている。
相河は専業主婦をやっている。
毎日が幸せだった、高校の時とはちがって。
少し女子と話をしているだけなのに、男子から何か言われていたり。
友達もいたが、本当に信頼できる友達なんていなかったし。絶対に影で俺のことをなんか言ってやがるなぁ、なんていつも思っていた。
ただ、今は違う。誰も俺を冷たい目で見たりしない。ましてや、俳優になってファンやスタッフたちから信頼を受けている。そして、俺には永遠を誓った相河もいる。
何も、恐れることはない。こんなにきれいな人生を送れて幸せだ。

 今回は、映画の仕事をもらった。人気小説から映画化したものらしく、俺は主役を務めることになった。
もちろんうれしかったが、他の役よりも何倍もの緊張がのしかかっていた。
俺の演技が少しでもだめだったら、この映画はつぶれる。
人気がなくなると、小説家、監督、共演者にまで迷惑をかける。
それだけは避けたかった。だから俺はひたすら演技に熱を加えた。

毎日、毎日どんなところでも演技のことを考えるようになっていた。
そうなると次第に、家族との時間が減っていった。
相河は、「仕方ないことだからね。テルちゃんががんばってくれるんだったらそれだけで私は嬉しいよ。」
と言ってくれるが、俺は嫌だった。仕事も確かに大事だが、やはり家族が第一だ。
そう思っておかないとダメなんだと思った。
そして、それ以外にもう一つ怖いものがあった。
それは、相河は昔からかなりの心配性だった。高校でも噂のせいかもしれないが、
絶対に俺のそばから離れなかった。
下校も絶対一緒じゃないと嫌ならしく、俺が日直の仕事や高校時代やっていた生徒会の仕事が終わるまでずっと、何時間も門の前で待っていたりしていた。
しかも、毎日。それだけではないが。他の話はまた今度にしよう。
とにかく、他の女のことはちがう少し怖いところがあった。

まぁ、でも少しの辛抱だ。これが終われば少しは楽になる。
そんなことを考えてから俺はまた、机の上にある台本に手を伸ばした。

サイコパスの種 第二章 「サイコパスの恋」

イラストもたくさんいただいております。。
有難いことです。そんなわけで、まだまだ待っております。。
良かったら描いていただきたいです。
ツイッター>>https://twitter.com/313Evils

サイコパスの種 第二章 「サイコパスの恋」

あなたはどんなものが怖いですか。幽霊?殺人鬼? ちなみに僕は、既に決まってしまっている運命が怖いですね。 今年、あなたは新しい恐怖を植えつけられる。 ってかっこつけた感じのものをコンセプトにお送りしております。

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • ミステリー
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-04-05

CC BY-NC-ND
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