秘密の恋人 前編

百合小説です★
女の子同士の秘密の恋を描きます。

いつもと変わらない景色で今日も平和だ。


私は秋崎美奈、高校2年生16歳。

私の恋愛対象は…女の子。

ずっと恋なんて叶わないと思って生きてきている。

生きてきたはずだったったんだけど…

いま、付き合って1ヶ月の秘密の彼氏が居ます。

吉永逢、高校1年生の女の私の彼氏。

切れ長な目も男前な性格も、見た目とは裏腹に女の子らしい声も全部大好きなの…。

誰にも渡さない。

今日も校門の所で待ち合わせしてる。

学校が違う逢ちゃんは私の学校までいつも来てくれる。

「美奈ちゃん~!逢いたかったよ…今日も大好きだよ♥」

逢ちゃんが今日も私に抱きついてくる。
実はすっごい甘えん坊さんなところも可愛くて好き…♥

「私も逢いたかったよ~♡大大大大大好きだもん~」

「美奈ちゃん…」

「逢ちゃん…」

「美奈ちゃん…今日さ…家来る?」

家…初めて…。

「行く…」

あの事を考えると身体全体が熱くなっちゃうよ…。

逢ちゃんの家は広くてオシャレで部屋は黒で統一されててシックで素敵だった。

「何真っ赤になってんの?エロい事考えてるんだろー」 
「だって…好きなん
いつも通りキスをした、逢ちゃんの食べてたレモンの飴でレモン味で濃厚なキス。

「…良い…?」

「うん………」

私は初めて逢ちゃんと重なり合った。

逢ちゃんの香水の良い香りがする…。

逢ちゃんと恋人同士になれてとびっきり幸せだ。


逢ちゃんと初めて出逢ったのは半年前。

男友達の紹介で。

ー逢ちゃんは男友達の彼女だった。ー

男友達は幼なじみで名前は佐々木望。

仲良しで学校終わったら毎日一緒に帰ってファーストフード店に寄り道して世間話するのが中学からの日課で…

「俺彼女出来たんだ~すっげー美人でびっくりするぞ~!!」

「え~望に彼女~?物好きな人も居るんだ~」

私は望の彼女がまさか私の運命の人になるとは思っていなかった。わかったわ~

「あっ彼女来た」

「望~お待たせ~」

「この子俺の彼女、吉永逢ちゃん」

私の目の前には端正な綺麗過ぎる顔立ちの声を失うほどの美少女が立っていた。

「こんにちは」と中性的な顔立ちからは想像出来ない女の子らしい甘い声の彼女にすっかり虜になっていた。

逢ちゃんか…可愛い名前だなぁ…。

逢ちゃんと仲良しになってからよく3人で遊ぶようになって…

ある日突然自分の心に戸惑いの言葉が浮かんで来た。

…なんで望なの…?

その時自分が望に妬きもちを妬いたことに気が付いた。

突然の自分の感情に戸惑って胸が苦しくなった。逢ちゃんからの遊びのお誘いメールが来ても、電話が来ても、断り続け…ついに返答もしなくなった。

…会っても辛いだけだけだから…。

そう思っていた矢先、家のインターホンがなった。

ピーンポーンー…。

誰か来た…。

「美奈~友達来てるよ~!降りてきなさい~」

お母さんがいつも通り元気な声を響かせていた。


もしかして逢ちゃん…?

恐る恐る階段を降りって行った。

「美奈ちゃん!心配した!どうしたの?」

「逢ちゃん…!」

逢ちゃんの顔がまともに見れない。

…それは好きだから。

「どうしたの?体調悪い?望も心配し…」

好きでたまらなくて涙が出る。

こんなにも人を好きになることがあるんだ。

私はたまらなくて抱きついていた。

「私ね…逢ちゃんの事ね…好きなの…」

「私も好きだよ~?」

違う。

「そうゆう好きじゃないの!恋…してるの…」

「美奈ちゃん…」

「望が居るのはわかってる…わかってるけど好きが止まらなくて…」

逢ちゃんがぎゅっとキツく抱きしめてくれて

「美奈ちゃん…実は私も好き…大事にするね…」

逢ちゃんも実は私を好きな事を知り
その日から私達は恋人同士になって幸せな日々。


今日は恋人になって1ヶ月の記念日。

「美奈ちゃん…こんなに濡れちゃって…エッチだね」

記念のエッチ。

「あぁぁん…もっと触ってほしい…♥」

「あぁ…ん…美奈ちゃん…ちゅっちゅっ♥」

「あぁ…ん…逢ちゃん…ちゅっちゅっ♥」

その日は1日中愛し合って身体も熱かったけど
心も熱かった。

これからもずっと一緒に居られますように…。

大好きよ。



愛し合って結局そのまま逢ちゃん家に泊まった。

いつの間にか寝てた。

朝起きて隣に愛する人が居るって凄く幸せ。

「おはよ~美奈ちゃん~♡」

「あ、起きた?逢ちゃんおはよー♡」

今日も可愛い~。

朝起きたらすぐ抱きしめてくれた。

「今日学校休みだから、どっか行かない?」

「うん、海行きたい~」

誰もいない海に行きたい。

もうすぐ冬だ。


「美奈ちゃん~今日すっごく晴れてるね!」

「本当だね~!海日和」

キスしたい。

誰もいない海で。

「もうちょっと寒くなってきたね、こうすれば暖かいかも…」

「あぁ…ん…逢ちゃ…」

逢ちゃんは服の中に私を入れて抱きしめてくれた。

暖かくて気持ちいい…。

「好き…♥逢…」

「好きだよ美奈…♥」

夕方になって家に帰った。

「ただいま~」

「おかえり~ご飯出来てるから早く降りてきてね」

「は~い!」

うん、今日も良い日だったな。

幸せだ。

私は今日海で写真を撮っていた、その写真を眺めていた。

コンコン、ガチャッ。

「な、何~?お母さん~!」

「洗濯物、ここ置いとくね。どうしたの?何か隠して」

「隠してないよ!」

私は慌ててリビングまで降りていった。

逢が写っているカメラをそのままにして…。

「美奈~好きな人居るんでしょ?」  

「えっ?!いな…」

お母さんにはもうバレバレだった。

「逢ちゃんでしょ?」

「え?…//////」

「好きな人出来て良かったね。お母さんも逢ちゃん良い子だと思う。幸せになんなよ」

お母さんにバレてなんて言われるかドキッとしたけど
応援してくれた嬉しかった。

逢ちゃんが大好きだ。

私も逢ちゃんを守るし

私も逢ちゃんに守られたい。


それから逢ちゃんはちょくちょく私の家にも遊びに来るようになった。

でもその頃から逢ちゃんが忙しく働き始めて

前は学校帰りに毎日のように来てた逢ちゃんが週に3日くらいになっていた。

予想外の幸せが待っているとは知らない私だった。

秘密の恋人 前編

秘密の恋人 前編

  • 小説
  • 掌編
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2013-04-05

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