大罪人の神術師

少し中二臭いので苦手と判断したら見ない事をお勧めします(笑)
とりあえず書いていきます。

一話 泉と可鈴

泉「はぁはぁ……!!」

黒い髪を後ろで結び、グレーのコートを着た一人の青年・雪原泉が路地裏を走っていた。すると上から雷が降り注ぎ、泉は後ろへ飛んで雷をかわし、風が吹くと、建物の上へ移動した。

男「そう逃げる事は無いだろう? 泉」

泉「光一か……」

光一「おいおい。もうちょっとリアクションしろよ。折角俺が来てやったんだぜ?」

黒いジャンパーにオールバックの男。光一が現れ、泉は鋭い目付きで光一を睨み付けた。

泉「まさか第一の追っ手がお前とはなぁ」

光一「俺もお前と戦うのは嫌だからさぁ……大人しく捕まってくれないか?」

泉「すんなり捕まるとでも思ってるのか? 頭可笑しいんじゃねーのか?」

光一「やっぱそうか。なら…… 半殺しにして連れてくことにするさ……」

光一が掌を泉に向けると、雷と書かれた黄色い円が現れ、その中心から雷が発射され、泉を襲った。


泉「ちぃ!!」  バッ!!

雷が当たる直前に泉は手を開くと守と書かれた赤の円が現れ、雷は弾かれた。

光一「ふむ……防御の術か」

泉「いくら雷が速かろうとも円を作り出して雷を放射するのには僅かな時間が生じる。それを見逃さなければ雷だろうがなんだろうが防げるんだよ」

光一「甘いな」

こんどは泉の頭上に円が現れ、雷が降り注ぐ。だが後ろへ飛んでかわす。

泉「ちっ!!  円の位置を変えやがったか……!!」


光一「雷が敵って訳じゃないだろ?」 ドゴッ!!

一瞬で間合いを詰め 回し蹴りで泉を蹴り飛ばす。地面を引きずり、フェンスに激突して停止した。

光一「分かるだろ? 今のお前じゃ俺に勝てないんだよ」

泉「なめんなぁぁ!!」

円を作り出すと、光の玉を光一に向けて発射する。だが余裕の表情で光一は手を光の玉に向けた。

光一「跳ね返れ」 ギィィィン!!

泉「なに!?」 ドガーン!!

巨大な爆発音が鳴り響き、土煙が舞った。粉々になった泉が立っていた場所を見ると、泉どころか何もその場には無かった。

光一「逃げ足だけは速いな」

そう言って光に包まれ、光一は消えていった。


―――都会のアパート付近

泉「アブねぇ…… 空間術を使うのが遅れてたら死んでたよ……」

泉「にしても神力の消費が激しいな…… 少し寝るか……」

――――――――
―――――――
――――
――

女「あのーすいません?」

泉「スースー……」

女「こんなとこで寝てると風邪引きますよ」

泉「ん……? どちら様で?」

女「私は寺本可鈴です。貴方は……?」

泉「イズミだよ。雪原泉。よろしく」

可鈴「はぁ……それでなんでゴミ捨て場で寝てたんですか?」

泉「あーーー。まぁ追われてたんでね。疲れて寝てた」

可鈴「追われてるってなにに?」

泉「んーー内緒」

可鈴「良かったら中上がります?」

泉「いや。もう行くから遠慮する」

可鈴「良いですよ。追われてるなら上がってくださいよ」

腕を掴まれ、強引に部屋に入れさせられる。

泉「全く……てか一人暮らしなのか」

可鈴「はい。色々あって一人暮らしにしました」

泉「だったらゴミ捨て場で寝てた怪しい奴を部屋に連れ込むなよ」

可鈴「いやだって。なんか困ってたし、それに……」

泉「それに?」

可鈴「なんか優しそうだったから」

泉「はぁ? なんだそれ。でもありがとな」

可鈴「良いですよお礼なんて」

泉「少し寝る……」 ( ̄q ̄)zzz


そう言って泉は横になり、眠ってしまった。

可鈴「ご飯くらい作ろっと……」


二話へ続く

大罪人の神術師

大罪人の神術師

北の地方に神のような術を使う者 神術師の一族が住む都市があった。ある日その都市で一人の青年が事件を起こし、青年は牢屋に幽閉されてしまう。だがある日脱走してしまった。 青年の名前は雪原泉。 19才の泉は東京へ逃げるが追っ手である 九条光一により手痛いダメージを与えられ、命からがら逃げ出したのであった。 そしてゴミ捨て場の隣で気絶していたところに女子高生の寺川可鈴と出会う。 かくまってくれることになったが 追われているから出ていくと言う泉の意見を無視し、半ば強引に手助けをされるのであった。 だが都市からの資格が次々と現れ 二人は都市の闇へと飲み込まれていく。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-31

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted