天使の笑顔 後編

こんにちは、愛歩です。
友理の物足りない気持ちがなんなのか、
香の気持ちは?など、見所たくさんです。

天使の笑顔 後半です。

…物足りない。

この気持ちはなんなのか。

でも相談…出来ない内容のような気がする
誰にも。

自分でもまだわからないけど

「ねぇねぇ、友理最近上の空じゃない?
心ここにあらずって感じじゃん?」

学校の休み時間、親友の美夏が口を開いた。


「えっ?!そう?」

心が香ちゃんでいっぱいなのは確かだ。
物足りない気持ち…何だろう?

ハッ!まさかとは思うけど…私…。

いやいやいや!

まさか!私は男の子にしか興味なかったし
大丈夫だよね? 

大丈夫…だよね?

ていうか、大丈夫って…何だ?

何かを我慢していたりするときに…
欲しいけど、大丈夫だよとか
心配して大丈夫?
ケガ、大丈夫?とかね。

ケガではないし、心配でもないな。

じゃあ、やっぱり…欲しいんだ。

す…好…好きなんだ、私。

きっと。

でも言えない。


「友理帰ろー♪」

!!!!!!!

びびびびっくりした~…!
突然、香ちゃん…急に来るんだもん…!
「あっ!うんうん帰ろ帰ろっ!」
心臓に悪いよ~///

今日も笑顔が可愛いな~…。

抱きしめたくなる。

いやだ~私…気持ち悪い感じ…。

こんな気持ち初めてだから。

私…本気なんだ。


「ねぇねぇ、友理、ディステニーランドのチケット当たったんだけど一緒に行ける?日曜日暇?」

付き合えたら良いけど…とても言えない。

ずっと心の中にしまっておこう。

友達として今まで通りで…良いんだ。

「行く行くっ!」

日曜日、私は友達として今まで通り接すると決めた。

そう考えると気が軽くなった。

今日も楽しく居よう。

「わ~い!好き好きっディステニーランド!」

私は来た瞬間はしゃいだ。

香ちゃんのいつもと変わらない横顔を見て。

「やっぱりディステニーランドは無条件に楽し…」

あっ…無条件にって何言ってんだ、私。
変に思われるじゃん!

「無条件にって何?」

香ちゃんが不思議そうな顔をして言った。

「えっ!いやいや!いやいや!まぁ楽しもうよっ」
…あ~…なんか変だ今日…。

でも…やっぱり
可愛い天使の笑顔が目の前にあると無条件に幸せだ。
可愛い天使の笑顔が私だけのものにならないと感じた瞬間には…やっぱり胸が痛くなる。

「ごめん…ちょっと休んでるね、」

私はたまらずベンチに座り込んだ。

途端に香ちゃんは心配そうな顔になって
近寄ってきてくれる。

あんまり近くに来たら…。
また好きになっちゃう。

「今日まだ来たばっかりなのに変じゃない?
嫌だったら断ってくれても良かったよ?体調悪いの?」

「……うん、生理でちょっと貧血気味で…ごめんね。」

やっぱり普通に接するなんて無理なのかな…。

こんなに好きでいっぱい気持ち溜め込んでるんだもん…。

言ったら香の反応が怖い。

自然と溢れ出そうな涙を必死で堪えた。

その後は何とか普通に振る舞い、またやっと心が落ち着いた時、ディステニーランドの街の綺麗さにうっとり魅力されていたとき。

「友理の事が…好きです。」

え…いま…なん……

「気持ちずっと溜め込んでて、ずっと…言えなかったけど…好き。だからちゃんと友理と付き合いたい…付き合って下さい」

私は突然の言葉に驚き過ぎて顔を赤らめ
でも私も好きな気持ちを伝えようと思った。

やっぱりまっすぐな気持ち伝える!

「わ…私も好き…香のものになりたい。」

香のものになりたい。


その時香は私をそっとぎゅっと抱き寄せてくれた。

「ずっと一緒に居よう、好きだから」

私はうんうん!と必死に頷くのが精一杯でただただ幸せな気持ちでいっぱいになった。

今日はディステニーランドが窓から見えるホテルに泊まり。

ホテルの部屋に着くと唇を重ね合った。

女の子の唇ってこんなに柔らかいんだ…。

ベッドに押し倒されて身体も重ね合った。

香の体温と私の体温が触れるってこんなに気持ち良いんだ。

…もっと…教えて…。

もっと香を感じたい。

「今日ね、ディステニーランドの夜景が最も綺麗なところで告白しようって決めてたんだ…」

「そうだったの?…いつから好きにだったの?」


嬉しい…私の事好きって言ってくれて嬉しい。

大好き…。

「ずっと前から。」

えっ…ずっと前から?

「春、友理が入学したばかりのとき…可愛いなって…すごい輝きで、少し緊張した表情もまた可愛くて、気になって、たまに廊下ですれ違う時も目で追ってたよ」

そうなんだーそんなに前から想っていてくれて嬉しい…出逢えて良かった。

「クリスマスイヴには提出はしないけど婚姻届書こう。友理と香が結ばれたって証に」

香からこんな事言ってくれて…

嬉しい…。

「うん!」


ーそしてクリスマスイヴー

私達は結ばれた。

この愛は永遠だ。

この前まで悩んでいたのが嘘みたいに幸せで…

もうすぐ私は3年生。

高校を卒業ししたら一緒に住む約束をした。

今からでもバイトで稼ごう。

「友理、ずっと一緒だよ。あんまり無理しないでね」

「うんっずっと一緒。ありがとう…」

もう天使の笑顔をずっと目の前で見れるんだ。

幸せ…。


愛を誓合ってキスした。


大好き。愛してる、ずっと…


   -END-

天使の笑顔 後編

いかがでしたか?
天使の笑顔 後編終わりました。

幸せな気持ちになってくれたら嬉しいです。

天使の笑顔 後編

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 成人向け
  • 強い性的表現
更新日
登録日
2013-03-27

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted