君の笑顔

君の笑顔

久々に聞いた君の声は 震えていた

小さな嗚咽とともに
聞こえてくる 君の泣き声


冷たくあしらおうとした
私の言の葉を 簡単に止めてしまった

このボタンに少しでも力を込めれば
君との関係を 終わりにできるのに


ごめんなと謝る君が
肩を震わせて泣いているだろう君の姿が


懐かしくて 愛しくて


あぁ その涙を
私が止めることができればいいのに

いますぐ君のもとに
かけよることができたら


あんなに もう希望を抱くのは
止めようと誓ったはずなのに


どうして こんなにも
君の笑顔を求めてしまうんだろう


気が付けば必死だった

君を笑わそうと
必死になっている私がいた


そうして 私の言葉で
いつもの 君の笑い声が聞けたとき



私は 久しぶりに
幸せを感じた気がしたんだよ

君の笑顔

君の笑顔

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-26

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