ありがとう君に会えて

運命は出会いまでその後のストーリーは人それぞれで創るもの…フィクションですが誰もがイメージできる物語ではないのでしょうか?

懐かしい場所まで…

懐かしい場所までやって来た

まだ夜風は冷たいがこの場所
はぼくのお気に入りだ

海辺に向かい歩いていると
偶然君がいて僕を見て笑う

「遅いよ!
ずっと待ってたんだから。」

僕は見間違いかと思い何度も目をこすり確かめた。

でも何度みてもやっぱり君だった。

なんでここにいんの?
感情を抑えて僕は問いかけた。

君が答える
「だから待ってたんだよ!
ここに来るのを」

君との思い出が蘇った。

忘れかけてた記憶が鮮明になり目の前には君が好きだった綺麗な星空が輝いて波音も心地よく耳に入ってきた。

あのさ…
俺は君に話しかけようとした時

君は言った

「何も言わなくていいよ。ねぇ…しばらくこうしてていいかな?」

僕は
「お、おう!別にいいよ。」とカッコをつけた。

僕の二の腕に包まってひと言
「あったかいっていいね。」

この時間が過ぎないでほしい…

そう願っても無理だと分かった…

何も語らず時間は流れる…

しばらくして君は立ち上がり海に向かって大声で叫んだ

「神様〜ありがと〜もう一度好きな人に会えました〜」

目頭が熱くなり涙がこぼれ落ちた。

「おい!なに言ってんだよ。そんな事言ったらお前…」



君は笑顔で僕に向かって

「ありがとう」と届かない声を僕に伝え手をふり

そして朝焼けの向こうに君は…
あたたかいそれに消えていった…


ジリリリリ

目覚まし時計で目が覚めるとそこにはいつもの生活が広がっていた。

「なんだ夢だったのか…」

カーテンを開けて太陽の光を感じた時に君のぬくもりを思い出す。

ふと笑ってみる。

部屋に飾った君との写真は色褪せることなくあの星空のように輝いていた。

ありがとう!君に会えて…

ありがとう君に会えて

この作品を書くにあたりふと寝起きに書いてみたらなかなかいいのではないかと投稿しました。よければ短いお話なのでご覧ください。

ありがとう君に会えて

現実なのか夢なのかそんなことって誰しもが経験し考えることだと…その中に恋愛テイストを少し加えることで爽やかなファンタジーストーリーになりました。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-25

Copyrighted
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