籠の鳥は悲劇の象徴
飛べない者の抽象者
どうして どうして そう言える

ご飯があって
可愛がられて
恐怖を知らずに灯を消す

知らない事実に意味はない
知らない自由は虚像も同然

世界の全てを知らずに逝ける
これは幸せじゃあなかろうか

檻は閉じ込め、縛るもの
檻は引き留め、護るもの

ふわふわ浮いて
空虚に怯えて

自由の重圧から支えてくれる
残酷な事実から護ってくれる

檻があるから生きていける
希望を持てる 成長できる 闇も光も感じられる

全てを知らない
それは幸福

殻を破る
それはいい

けれど

檻を壊す
これはダメ

節度を守る
過度を防ぐ

そうして世界はまわってく

今日も明日も明後日も・・・
今日も明日も明後日も・・・

現代社会は歪んでいます。礼節を失くし、限度を失くし、あるべき形を失くしている。
法もルールも伝統も重視しすぎもよくないですが、やはり先人たちの知恵の結晶です。
至らぬ点の改善はしても、“「壊す」「やぶる」がカッコいい”なんていう風潮はやっぱりおかしいですよ。縛られているからこそ生きていけると思うんです!
とまあ、これからの社会がよい方向に向かえばいいな、なんてちょっぴり評論家気取りの香月ルルでしたー^ ^

あなたにとって『檻』は縛るもの?それとも護ってくれるもの?

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-25

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