おたまじゃくしの記憶【遊花的激励・性教育含む】

おたまじゃくしの記憶【遊花的激励・性教育含む】

幼かった息子たちに
童話を創ってあげたくて
こんなお話を考えてみました。

おたまじゃくしの記憶【遊花的激励・性教育含む】

小学校の運動会の花形種目。

《地区対抗リレー》

そのリレーの選手に
当時四年生だった三男と
六年生だった次男が選ばれた。

午前中の競技の
最終種目。

生徒も父兄も
伸びあがって
割れんばかりの
声援を送ってる。


ようい… ドン★の
合図がなって
みんな一斉に横並び。


一年生から二年生へ
バトンが渡って
三男もなんとか
《一番》をキープ。

もうね、あたしの心臓は
喉まで肥大して
不整脈刻んでますよ!

涙目やし。ヾ(*ΦωΦ)ノ

さて、レースはクライマックス。

一番でバトンを受け取った
アンカーの次男。。。

あれよ…あれよ…という間に


     あああぁぁ 
           ぁ
            ぁ
             ぁ~~~♭



三着に後退。


テントの中は
ブーイングとため息の嵐で
あたしのでかい身体も
縮こまる。。。。

滝のような
汗を流しながら
右足ひきずって
戻ってきた次男。

おべんと食べるときも
終始無言で…。


リレーの選手を
決めるとき

他のお友達は
選手になるのが嫌だから
手を抜いて走ったって。

で、一生懸命走った
きみが選ばれたわけでしょ。

あがり症の次男は
朝ごはんも食べられなくて

出番前はかわいそうなくらい
落ち着かなかったよね。。。

でも…がんばったジャン♪

これが次男の小学校最後の
運動会になったわけだけど

その時に創った
「物語」がありました。

*:..。o☆★o。..:**:..。o☆★o。

   出会い 

この子たちとの出会いとは
おぎゃあ☆とこの世に生まれ出た
その《瞬間》でしょうか?

きみたちがまだ《オタマジャクシ》で(ぷ
おとうさんの《袋》の中を
無邪気に泳ぎ回っていた頃のお話。(〃∇〃)☆

おとうさんの合図で
(イクッ!〓Э‥…━━━★てか?)

一億の《オタマジャクシ》が一斉に
おかあさんの《タマゴ》をめがけて
泳いできたんだ。

誰が一番に
その《タマゴ》にたどり着けるか?

すごい確率。
すごい偶然。

神秘的な生命のメカニズム。

一億の中から
たったひとりだけ。

おかあさんの《タマゴ》に
一番に泳ぎ着いたものだけ。

きみたちはすごい生命力をもって
この世の中に生まれてきたの。



すると息子が
とんでもないことを言い出した。

「そのことなら覚えているよ。
 ぼくの隣にもうひとり
 《オタマジャクシ》が泳いでいたんだ。」

(おお♪それはもしかして
 XXをもった《オタマジャクシ》ではなかったか?)

「またいつか
 その子に会える?」

だけどそれから数年経って
学校で保健体育の授業中
衝撃的な事実を知るのです。

精子は一日経つと死んでしまいます
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
(アンダーライン ヲ ヒキマショウ)

きみたちとおかあさんとの出会いは
この世に生まれ出る
もっともっと以前から。

かけっこビリでもね
お勉強できなくてもね

きみたちは最初から
《一番》なんだよ☆.。.:*・゚


*:..。o☆★o。..:**:..。o☆★o。



少しでもタイミングずれたら
この子たちには会えなかった。

《一等賞》だよ! すごいじゃない♪


訳のわからない
《性教育含む》な
あたし的激励を

理解したのか
できなかったか

少し元気になって
おにぎり全部平らげて

午後からも
がんばってねと
気持ちだけで
背中を押した。


おとなりで
若いパパさんが
ニヤニヤしながら
話しかけてきた。



「私の選手達はこの最近
 ゴールに辿り着いた事もなく
 途中棄権ばっかです(爆)」


下ネタ満載な会話。

「無駄撃ちはイケマセンよ。
 《オタマジャクシ》達が
 目標を失ってしまいますからw」


笑い声が伝染していく。

やっぱこんな会話は
アクがなくていいね(●ノ∀`)゚o。アヒャャ



高く高く澄んだ秋空。

裸足でかけまわる息子たちを
目で追いながら

きみたちに出逢えて
ほんとうによかったって

心の底から
そう思った。



*:..。★

おたまじゃくしの記憶【遊花的激励・性教育含む】

もちろん。。。

息子たちは理解不能でしたけどw

おたまじゃくしの記憶【遊花的激励・性教育含む】

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2013-03-24

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